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【市況】NY株式:ダウは76ドル安、企業業績への警戒感

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

9日の米国株式相場はまちまち。ダウ平均は76.42ドル安の19887.38、ナスダックは10.76ポイント高の5531.82で取引を終了した。原油安に加えて、12日から始まる10-12月期決算を前に企業業績への警戒感から売りが先行。アナリストの投資判断を受けて一部ハイテク株に買いが広がったものの、相場全体は上値の重い展開となった。ナスダック総合指数は最高値を更新した。セクター別では、半導体・半導体製造装置や医薬品・バイオテクノロジーが上昇する一方でエネルギーや公益事業が下落した。

バイオ医薬品のアリアド・ファーマシューティカルズは、武田薬品工業による52億ドルの買収で合意し、前日比70%を超す大幅上昇。ソフトウェアのオラクル(ORCL)や携帯端末のアップル(AAPL)はアナリストの買い推奨を受け堅調推移。中国電子商取引のアリババ・グループ(BABA)は、ジャック・マ会長がトランプ次期大統領と米国内での雇用創出について会談したことが報じられ買われた。一方で、原油相場の下落を受けてエクソン・モービル(XOM)やシェブロン(CVX)などエネルギー関連会社が軟調推移。飲料メーカーのコカコーラ(KO)と家庭用品のプロクター&ギャンブル(PG)はゴールドマンサックスによる投資判断引き下げを受け、小幅下落となった。

トランプ次期大統領の圧力を受け、自動車大手のフォード(F)やフィアット・クライスラー(FCAU)が米国での新たな投資計画を発表する一方で、ゼネラル・モーターズ(GM)はメキシコでの生産計画を維持する方針を示しており、今後の展開に注意が必要だ。



Horiko Capital Management LLC

《TM》

 提供:フィスコ

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