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2016年12月28日05時30分

【注目】前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

トレイダーズ <日足> 「株探」多機能チャートより

■トレイダーズ <8704>  195円 (+36円、+22.6%)

 トレイダーズホールディングス <8704> [JQ]が急騰。KDDI <9433> が27日、指紋など高度な生体認証技術を持つベンチャーのLiquid(リキッド、東京都千代田区)と資本・業務提携したことを発表、リキッドの技術を活用してスマートフォンなどで普及が進んでいる本人認証システムの基盤構築を目指す方針。トレイダーズはLiquidと提携関係にあり、指紋認証関連として急速人気化する格好となった。

■シンシア <7782>  3,540円 (+485円、+15.9%)

 シンシア <7782> [東証M]が大幅続伸。16日に東証マザーズに上場し、27日で売買開始から7日目。同社は コンタクトレンズの製造・販売を手掛けており、初値は公開価格(2100円)を7%下回る1950円だった。「コンタクトレンズの製造・販売という業態に新鮮味はあまりない」(アナリスト)との見方から初値は伸び悩んだが、27日の高値でも公開価格から7割強上昇の水準にあり、初値が公開価格比で2倍、3倍に跳ね上がることも少なくないIPO銘柄のなかでは、依然上値余地があるとの見方が出ていた。

■ユークス <4334>  807円 (+70円、+9.5%) 一時ストップ高

 ユークス <4334> [JQ]が26日のストップ高に続いて27日も買いを集め、一時ストップ高まで買われた。26日にAR performersライブアプリ「ふれフレ」をリリースしており、これを好材料視した買いが入った。「ふれフレ」は、スマホを振れば、パフォーマーがあなたに振り向く、繋がれるという、新しいライブを実現するアプリ。キャラクターデザイナーやCGクリエイター、ミュージシャン、ボイスアクター、アクター、ダンサー、ゲームクリエイターなど多彩な才能が集まって作り上げたデジタルキャラクターであるAR(拡張現実)performersのライブ会場で利用することで、タイミングよく振るほど、たくさんの応援ポイントがゲットできたり、パフォーマー同士のバトルを応援したりできるという。

■東京個別指導学院 <4745>  884円 (+71円、+8.7%)

 東証1部の上昇率トップ。東京個別指導学院 <4745> が続急騰。市場参加者不足で主力株の上値が重くなるなか、中小型の材料株物色の流れが強まっており、そのなか値動きの軽い同社株には個人投資家を中心とした短期資金が集中した。首都圏中心に個別指導塾へのニーズが高まるなか、同社の3-11月期累計の新規入会者数は前年同期比8.8%増と大きく伸びているほか、11月の在籍生徒数が前年比4.5%増と好調で、これを材料視するかたちで買い人気が継続した。2016年のオリコン日本顧客満足度ランキング「高校受験 個別指導塾 首都圏」でも4年連続1位を獲得するなど高評価を獲得している点は強み。17年2月期営業利益は前期比8.3%増の24億円予想。年間配当も26円予想と厚く、時価配当利回り3%前後と株主還元姿勢の高さもポジティブ材料となった。

■窪田製薬HD <4596>  1,019円 (+79円、+8.4%)

 窪田製薬ホールディングス <4596> が急伸。同社は26日取引終了後に、SBIホールディングス <8473> と眼科領域の合弁会社を設立することで基本合意したことを明らかにした。今回の基本合意は、窪田製薬HDの眼科領域におけるグローバルなネットワークおよび同分野における技術開発力と、SBIの長年にわたるバイオ領域への投資実績をもとに、共同で医薬品・医療機器開発の発案、資金調達および管理機能を持つ合弁会社を設立することが主な目的。来年6月に最終契約を締結する予定で、出資比率はSBIが49%、窪田製薬HDが51%になる見通しだとしている。

■グランディーズ <3261>  1,122円 (+72円、+6.9%)

 グランディーズ <3261> [東証M] が続伸。26日、同社が16年12月期の期末一括配当を従来計画の10円→20円(前期は10円)に大幅増額修正したことが買い材料視された。従来計画の普通配当10円に、創業10周年記念配当10円を上積みする。配当権利日は本日となるため、駆け込みで配当取りを狙う買いが殺到した。併せて、今期の経常利益(非連結)を従来予想の2.5億円→3億円に20.0%上方修正し、増益率が8.2%増→29.9%増に拡大する見通しとなったことも支援材料となった。

■パピレス <3641>  4,285円 (+220円、+5.4%)

 パピレス <3641> [JQ]が続急伸。同社は26日、初めての1社提供ミニ番組「コミックBAR Renta!」を来年1月4日からTOKYO MX1で放送開始すると発表しており、認知度向上による利用者層の拡大に期待した買いが入った。同番組は、夜更けのバーを舞台に、マスター(声優の森嶋秀太氏)が、来店する客の悩みに耳を傾けて、カクテルではなく、同社が展開する電子書籍レンタルサイト「Renta!」で読めるマンガを薦めるという内容。イケメン声優たちが続々と来店予定で、マスターと客による、新感覚の「朗読コーナー」などが楽しめるという。

■ペプチドリーム <4587>  5,790円 (+210円、+3.8%)

 ペプチドリーム <4587> が続伸。26日、同社が創薬研究開発契約を結んでいるスイス・ノバルティス社からマイルストーンを受け取ると発表したことが買い材料視された。ノバルティスとの共同研究開発プロジェクトで、設定していた基準を満たした特殊環状ペプチド を発見した。同ペプチドは強い生物活性と高い選択性を有するだけではなく、経口投与が可能な物質であることが分かっている。発表を受けて、マイルストーンの受領による業績への寄与に期待する買いが向かった。

■しまむら <8227>  14,520円 (+350円、+2.5%)

 しまむら <8227> が反発。26日、同社が決算を発表。17年2月期第3四半期累計(3-11月)の連結経常利益が前年同期比27.8%増の405億円に伸びて着地したことが買い材料視された。主力のしまむら事業で17店舗を新規出店したほか、「素肌涼やかデニム&パンツ」や「裏地あったかパンツ」など機能性の高い季節商品の販売が伸びたことが寄与。店舗運営の効率化を進めたことも大幅増益に貢献した。通期計画の468億円に対する進捗率は86.4%に達しており、通期業績の上振れを期待する買いが向かった。

■ゼンリン <9474>  1,997円 (+44円、+2.3%)

 ゼンリン <9474> が3日続伸。自動運転分野は世界的に注目され、米IT大手など異業種の参入も相次いでいる。アベノミクス成長戦略でも第4次産業革命の主要政策テーマの一つに掲げられており、官民を挙げての研究開発が進んでいる。そのなか同社は、自動運転の重要技術分野である3次元デジタルマップで先駆、その成長性に改めて注目が集まっている。米キャピタル・グループなど海外ファンドも同社の保有株引き上げの動きをみせており、機関投資家の動向に関心が高まっている。

■福井コン <9790>  2,760円 (+57円、+2.1%)

 福井コンピュータホールディングス <9790> が5日続伸。26日の取引終了後、連結子会社福井コンピュータドットコムが運営する「3Dカタログ.com」において、2020年までに段階的に義務化される「建築物のエネルギー消費性能基準(省エネ基準)」に適合した住宅の省エネ性能を判定する新サービスを17年春にリリースすると発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。住宅省エネ性能の判定は、同社グループCAD製品の利用の有無に関わらず、住宅の窓や外壁などの「外皮性能」と設備機器などの「1次エネルギー消費量」を算定し、住宅の省エネ性能が判定できるサービス。判定で得られた計算結果と各種仕様書は、所管行政庁への申請書としても利用することが可能で、住宅メーカーや工務店、建築設計事務所、建材商社、サッシ・断熱材メーカーなどへの導入提案を実施するとしている。

■象印マホービン <7965>  1,612円 (+22円、+1.4%)

 象印マホービン <7965> が大幅続伸。同社が26日発表した16年11月期の連結純利益は前期比16%増の72億9900万円と最高益を更新した。中国でステンレス製魔法瓶の販売が好調だったほか、円高により海外生産品の原価が低減したことも利益の押し上げ要因に働いた。期末配当を12円とし年間配当は22円(前期比2円増)へ増配することも好感された。

■ジャパンディスプレイ <6740>  325円 (+4円、+1.3%)

 ジャパンディスプレイ <6740> が反発。同社は今月21日、筆頭株主である産業革新機構から転換社債や劣後債で750億円の支援を受け、この資金を活用して有機ELパネル事業を手掛けるJOLED(ジェイオーレッド)の過半の株式を取得し子会社化することを発表、液晶と有機ELを一体化させた顧客開拓を目指す経営戦略を示した。しかし、成長エンジンを担う有機EL事業への資金需要に対して、革新機構の支援金額が不足しているとの見方も市場の一部にあり、株価は利食い急ぎの動きにいったん下押す展開を余儀なくされていた。こうしたなか、SMBC日興証券は26日付のリポートで同社株の投資評価を「1」継続(目標株価も500円を継続)でフォローしており、押し目買いを誘引する材料となった。JDIは12月23日から白山工場(石川県白山市)の本格稼働を開始したことを発表しており、今回の生産ライン稼働開始によりLTPS液晶パネル生産能力は約20%の拡大を見込んでいる。今後は償却負担増を超える継続稼働と、売上高の成長に期待し、株式市場が懸念してきた資金繰りリスクについては、短期的には解消したと同証券では判断している。

■ダイキン工業 <6367>  10,875円 (+130円、+1.2%)

 ダイキン工業 <6367> が続伸。27日、グループ会社を通じて、スウェーデンのエアフィルタメーカー、ディンエア社を買収したと発表しており、これを好感した買いが入った。ディンエア社はスウェーデンやノルウェー、フィンランドといった北欧を中心に事業を展開しており、住宅用、業務用のエアフィルタを製造・販売している。これまで、ダイキンの欧州におけるフィルタ事業は、フランスやスペインなどの南欧が中心で、北欧は本格的に展開していなかったが、今回の買収により、ディンエア社の販売網、生産・サービス拠点を活用することで、北欧での本格的な事業展開に着手することになり、業績への寄与が期待されている。

■東ソー <4042>  845円 (+9円、+1.1%)

 東ソー <4042> が反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が26日付で投資判断「オーバーウエイト」を継続しつつ、目標株価を730円から940円へ引き上げたことが好材料視された。同証券では、ウレタン主原料のMDI価格のピークアウトを想定しても、円安進行(対ドル1円安で7億円の増益要因、会社推定)と塩ビの好調持続で会社計画を上回る増益は可能であり、予想EPS増応分の株価上昇余地は十分あると予想。また、17年1-3月は好悪両面の見方が交錯するが、主力の機能商品での能力増強効果で来期以降の業績拡大期待が加わるため、強気な投資判断を変更する必要はないとしている。なお、17年3月期営業利益は会社予想の850億円を上回る890億円を予想。18年3月期は同940億円を見込んでいる。

■ニコン <7731>  1,817円 (+19円、+1.1%)

 ニコン <7731> が反発。27日午前中、同社と英子会社のオプトスが、米ヴェリリー・ライフ・サイエンス(旧グーグル・ライフ・サイエンス)とマシンラーニング(機械学習)を活用した網膜画像診断領域における戦略的提携を締結したと発表しており、これを好感した買いが入った。今回の提携締結は、3社で新たな技術やソリューションを共同開発し、眼科医・検眼医、糖尿病専門医などへの簡易な診断ソリューションを提供し、糖尿病網膜症および糖尿病黄斑浮腫の早期発見・治療に貢献するのが狙い。ニコンの強みである光学技術や精密制御、および精密機器の量産技術と、オプトス社の超広角技術および眼科診断市場における強力な事業基盤に、ヴェリリー社の機械学習技術を組み合わせることで、眼疾患の診断・治療の発展および、多くの患者の予後管理に貢献できる革新的なソリューションを提供できるとしている。

■東京エレクトロン <8035>  11,165円 (+105円、+1.0%)

 東京エレクトロン <8035> が続伸。為替の円安一服で輸出株の上値が重くなるなかで、半導体関連セクターの値動きの軽さが際立った。同社はその先導役であり、27日で10日続伸と気を吐いた。株価は既に2000年以来約17年ぶりの高値圏を走っている。ビッグデータの普及やIoT時代の到来でデータセンターの増設需要が加速しているほか、スマートフォンの高機能化に伴う半導体需要の喚起が関連銘柄の株価を強く刺激している。半導体の微細化投資の進展に加えて、3次元メモリーの登場で業界も変遷を遂げており、そのなか同社は3次元NAND向けエッチング装置での深掘り技術における優位性を発揮している。

※27日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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