【市況】20日の米国市場ダイジェスト：ダウは91ドル高、ダウ2万ドルの大台に迫る

■NY株式：ダウは91ドル高、ダウ2万ドルの大台に迫る

NYダウ　　　　　　　ナスダック
終値　：19974.62　　終値：5483.94
前日比：91.56　　　前日比：26.50
始値　：19920.59　　始値：5473.53
高値　：19987.63　　高値：5489.47
安値　：19920.42　　安値：5471.71


20日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は91.56ドル高の19974.62、ナスダックは26.50ポイント高の5483.94で取引を終了した。企業買収などが好感され、欧州株がほぼ全面高となり、米国株にも買いが先行。経済指標の発表が無いなか、次期政権への政策期待から金融株が選好され、終日堅調推移となった。原油相場も上昇し、好感された。ダウ平均は2万ドルの大台まで約25ドルに迫った。セクター別では、銀行や各種金融が上昇する一方で食品・飲料・タバコやエネルギーが下落した。

トランプ次期政権での経済政策や、先週のFOMCでの金利見通し引き上げが収益拡大につながるとの思惑からゴールドマンサックス（GS)やJPモルガン(JPM)などの金融関連企業が上昇。医薬品のバイオジェン・アイデック(BIIB)は次期CEOを発表したことで、堅調推移。大手行のバンク・オブ・アメリカ(BAC)は、傘下の英クレジットカード事業を英銀のロイズ・バンキング・グループに19億ポンド（約23.5億ドル）で売却合意し、買われた。一方で、食品メーカーのゼネラルミルズ(GIS)は決算内容が嫌気され、下落した。

マーケット終了後にスポーツ用品のナイキ（NKE）が発表した9-11月期決算は、一株利益、売上高ともに予想を上振れた。時間外取引で上昇して推移している。


Horiko Capital Management LLC


■NY為替：米債利回りの上昇一服でドルはやや伸び悩む

20日のニューヨーク外為市場でドル・円は、118円21銭から117円66銭まで下落し、117円86銭で引けた。米国債利回りの上げ幅縮小が意識された。118円台前半では利食い目的とみられるドル売りが観測された。

ユーロ・ドルは、1.0354ドルから1.0408ドルまで反発し、1.0388ドルで引けた。ユーロ・ドルは14年ぶりの安値を更新後、利食い目的のユーロ買い・米ドル売りが優勢となった。しかし、イタリアのモンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ銀行が年末までに資本増強する計画を実現することは困難との懸念でユーロの戻りは限定的だった。ユーロ・円は、122円62銭まで上昇後、122円30銭まで反落。ポンド・ドルは、1.2313ドルまで下落後、1.2371ドルまで反発した。英国の欧州連合（EU）離脱交渉などへの懸念でポンド売りが優勢となった。ドル・スイスは、1.0321フランへ上昇後、1.0273フランへ反落した。


■NY原油：3日続伸で52.23ドル、米在庫の減少予想を受けて

NY原油は3日続伸（NYMEX原油1月限終値：52.23↑0.11）。高値は23時52分の52.70ドル、安値は4時20分の52.12ドル。米エネルギー情報局（EIA）が公表する週間の石油在庫統計では、原油在庫の5週連続減少が見込まれており、思惑的な買いが先行した。ただ、為替市場でドル高が進んだことから、やや割高感が意識されて上値は重くなった。

日足チャートでは、マドを伴う急騰後、長い上影（上ひげ）を残している。50ドル台前半でのもみ合いが継続しているが、下値は徐々に切り上げる格好に。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比（騰落率）

バンクオブアメリカ（BAC） 　22.71ドル　+0.23ドル（+1.02％）
モルガン・スタンレー（MS）　43.50ドル　+0.67ドル（+1.56％）
ゴールドマン・サックス（GS）243.09ドル　+4.02ドル（+1.68％）
インテル（INTC）　　　　　　37.21ドル　+0.32ドル（+0.87％）
アップル（AAPL）　　　　　　116.95ドル　+0.31ドル（+0.27％）
アルファベット（GOOG）　　　796.42ドル　+2.22ドル（+0.28％）
フェイスブック（FB）　　　　119.09ドル　-0.15ドル（-0.13％）
キャタピラー（CAT） 　　　　94.34ドル　+1.63ドル（+1.76％）
アルコア（AA）　　　　　　　30.16ドル　+0.87ドル（+2.97％）
ウォルマート（WMT） 　　　　71.82ドル　+0.24ドル（+0.34％）
スプリント（S） 　　　　　　8.43ドル　-0.01ドル（-0.12％）

《WA》

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