【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):エルテス、夢展望、さが美
![](/images/newsimg/n201612150575-01.jpg)
11月29日に東証マザーズに新規上場したエルテス<3967>が後場急伸。同社はきょう、エストニアのリアルシステムズ社と業務提携し、リスク解析分野で協業することを明らかにした。リアルシステムズ社は、1993年に創業したテクノロジー企業で、ビッグデータ解析ツール「VizKey」などを開発・提供している。エルテスはこの業務提携により、さらなる事業拡大を目指すとしている。
■夢展望 <3185> 471円 +41 円 (+9.5%) 本日終値
夢展望<3185>が急反発。14日の取引終了後に代表取締役の異動を発表し、元RIZAPグループ<2928>のアパレル統括室室長で、現在、夢展望の取締役営業本部長である濱中眞紀夫氏が新社長となることが発表されており、新社長による業績改善への期待感から買いが入っているようだ。なお、前社長の岡隆宏氏は代表権を有さない取締役会長に就任するとしている。
■さが美 <8201> 134円 +10 円 (+8.1%) 本日終値 東証1部 上昇率5位
さが美<8201>が出来高急増のなか3日続伸。株価は11月下旬に急騰した経緯があるが、この時は、同社株の上場廃止基準に関する審査で、抵触しなくなったとの判断を東証が示したことが材料視されたものだった。今回の動意について市場関係者は「会社側からのリリースはなく、外部環境的にも特に材料は見当たらないが、値動きにつられてデイトレーダーの商いが自然発生的に集中した。主力株の高値に個人投資家は参戦しにくく、低位の材料株を循環物色する流れにある」(国内ネット証券マーケットアナリスト)と指摘されていた。
■ノムラシス <3940> 1,450円 +99 円 (+7.3%) 本日終値
14日、9月16日に新規上場したノムラシステムコーポレーション <3940> [JQ]が配当政策の基本方針を変更すると発表したことが買い材料視された。財務基盤が整ってきたことを踏まえ、業績に連動した配当を行う方針に変更、16年12月期から配当性向40%以上とする。配当金の金額は決定次第公表するとしている。発表を受けて、初配当の実施を期待する買いが殺到した。
■セントラル総合開発 <3238> 293円 +16 円 (+5.8%) 本日終値
セントラル総合開発<3238>が高い。ファミリー向け分譲マンション「クレアホームズ」ブランドを展開、マンション販売数増加や販売価格上昇を追い風に懸案である建設コストを吸収、17年3月期は営業利益段階で前期比3割増の10億円を見込んでいる。東証2部銘柄ながら出来高流動性が高く、材料株素地に富んでおり、今年5月には200円未満の株価を短期間で400円台半ばまで急騰させた経緯がある。既に高値期日を通過していることに加え、超低PER、低PBR銘柄で株価指標面の割安さが投機資金の追随買いを誘っている。
■山王 <3441> 575円 +29 円 (+5.3%) 本日終値
山王<3441>が急伸。14日の取引終了後に発表した第1四半期(8~10月)連結決算が、売上高18億300万円(前年同期比8.6%増)、営業損益4400万円の黒字(前年同期1億9200万円の赤字)、最終損益3200万円の黒字(同2億900万円の赤字)と営業黒字に転換し、上期計画の4000万円を上回って着地したことが好感されている。スマートフォン向け製品や車載向け製品などで積極的な受注活動を行ったことが奏功したほか、前期から取り組んできた生産性向上や経費削減などの取り組みも寄与した。また、フィリピン事業で歩留まり管理を徹底し、採算が改善したことも貢献した。なお、17年7月期通期業績予想は、売上高66億円(前期比3.0%増)、営業利益1億2500万円(前期3億9400万円の赤字)、純利益6500万円(同5億5500万円の赤字)を見込んでいる。
■カイノス <4556> 641円 +31 円 (+5.1%) 本日終値
カイノス<4556>が大幅高で4連騰。ノロウイルスが猛威を奮い始めており、免疫がない近年にみられない型が流行していることで、10都県で警報レベルに達している状況が伝わっている。そのなか、同社は『スイフトジーン ノロウイルスG1/G2「カイノス」』というノロウイルス検出試薬を手掛け、関連銘柄として脚光を浴びている。時価はPER8倍台、PBR0.7倍台で依然として割安感が強い。
■GSIクレオス <8101> 127円 +5 円 (+4.1%) 本日終値
GSIクレオス<8101>が商い増勢のなか動意含みの展開。不動産売却に伴う特別利益計上でイレギュラーとはいえPERは5倍台。また1株純資産246円から換算されるPBRは0.5倍前後と解散価値の半値水準にあり、低位材料株の循環物色が再燃するなか、見直し余地が意識されているようだ。17年3月期経常利益は期初予想の10億円から7億円(前期比28%減)に下方修正されているが既に織り込み済み。10月には同社が取り扱うカップ積層型カーボンナノチューブが三菱電機<6503>のスピーカー振動板材料に採用されるなど、ナノテク関連として手掛かり材料も内包している。
■安永 <7271> 2,283円 +89 円 (+4.1%) 本日終値
安永<7271>が前日のストップ高に続き急伸、前日と合わせ2営業日で上昇率は47%とあっという間に株価を1.5倍化させている。独自のノウハウによりリチウムイオン電池の正極板の製造で電池寿命を大幅に向上させる新技術を開発、これを手掛かり材料とする投機資金の流入で11月下旬から12月初旬にかけて7倍化させたのは記憶に新しい。その後は信用規制の動きなどを絡め大きく調整を入れていたが、目先売り物が枯れたところに、前日は「日立化成<4217>の負極材増産投資の報道を受けてリチウムイオン電池関連が動意した流れに乗って、再動意した」(国内ネット証券)という。もっとも「値動きの速さに目をつけた、個人投資家を中心とした短期資金が中心」(同)であり資金の逃げ足も速い可能性がある。
■植木組 <1867> 258円 +9 円 (+3.6%) 本日終値
植木組<1867>が4日続伸。16年4~9月期は営業利益段階で66%減益と低迷しているが目先の株価には織り込み済み。17年3月期は2ケタ減益が避けられない見込みだが、来期は労務コストや資材価格高騰の一服に伴いV字回復に向かう可能性がある。新潟県に本拠を置く建設会社でロシア関連としての切り口があるほか、時価PER8倍台と割安。また、PBRは解散価値の半値水準である0.5倍で見直し余地が大きい。前期実績で年7円50銭を配当するなど株主還元に厚い。
●ストップ高銘柄
カイオム <4583> 538円 +80 円 (+17.5%) ストップ高 本日終値
リファインバース <6531> 7,000円 +1,000 円 (+16.7%) ストップ高 本日終値
など、5銘柄
●ストップ安銘柄
ETFSパラ <1675> 6,540円 0 円 (0.0%) ストップ安 本日終値
以上、1銘柄
株探ニュース