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【市況】日経平均は続伸、コア銘柄への物色が中心に/ランチタイムコメント

日経平均 <1分足> 「株探」多機能チャートより

 日経平均は続伸。152.34円高の18649.03円(出来高概算13億8000万株)で前場の取引を終えた。7日の米国市場はトランプ政権でのインフラ投資や減税などの政策期待を背景にした買いが広がり、NYダウは297ドル高と大幅に上昇した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比130円高の18630円となり、これにサヤ寄せする格好。小動きではあるが、じりじりと上げ幅を広げ、一時18733.58円と、1日につけた高値に迫る場面もみられた。

 その後は円相場がやや円高に振れて推移しているほか、原油相場の下げも重しとなり、高値圏でのこう着が続いている。東証1部の騰落銘柄は値上がり数が過半数を占めているが、寄付きからは上げ幅を縮めている。規模別指数は大型株指数が相対的に強い値動き。セクターでは電力ガス、情報通信、保険、証券、ゴム製品、空運、石油石炭、輸送用機器が堅調。一方で、医薬品、サービス、不動産が小安い。

 日経平均は本日もソフトバンクG<9984>がけん引する格好での上昇となっている。その他、ファナック<6954>、KDDI<9433>、信越化<4063>、ヤマハ<7951>、京セラ<6971>、富士重<7270>、トヨタ自<7203>など主力の自動車やハイテク株を中心に上昇している。一方で、マザーズ指数は下げに転じるなど、中小型株は利食いの流れが続いている。海外勢の資金が中心とみられ、コア銘柄への物色が中心となっているようである。

 後場も同様の物色が意識され、引けにかけてコア銘柄が一段高となるかが注目される。メジャーSQを控えている一方で、これが通過することで短期筋の参加も増えそうである。来週の米FOMCでの利上げを意識したなか、しばらくはコア銘柄への物色が中心になりそうだ。(村瀬智一)
《AK》

 提供:フィスコ

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