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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):武蔵精密、東ソー、東芝

武蔵精密 <日足> 「株探」多機能チャートより
■武蔵精密工業 <7220>  2,847円  +73 円 (+2.6%)  本日終値
 武蔵精密工業<7220>は堅調。2日付で岡三証券がレーティング「強気」継続、目標株価を2500円から3340円へ引き上げた。子会社の新規連結効果により、ROEの水準が大きく向上する見通しであることは株価バリュエーションの切り上げにつながるとし、既存事業も為替影響を除けば堅調に推移するとみられる点もポジティブと指摘。17年3月期は通期連結営業利益で会社側計画の110億円(前期133億9800万円)に対して従来予想の115億5000万円から118億5000万円へ、18年3月期は152億円から164億円へ引き上げている。

■NEXT 原油ブル <2038>  1,101円  +28 円 (+2.6%)  本日終値
 NEXT NOTES 日経・TOCOM 原油ダブル・ブルETN<2038>の上値追い基調継続。原油市況動向とリンクするETNで、指数の前日比変動率の2倍の値動きを想定したボラティリティの高さが特長。OPEC減産合意を受けて原油市況の上昇傾向が続いており、前週末のWTI原油先物価格は62セント高の1バレル=51ドル68セントと3日続伸、50ドル台回復後も強調展開が続いている。また、NN原油ブルが連動するドバイ原油価格も前週末2日に終値ベースで10月12日以来となる1バレル=50ドル台を回復しており、追い風が強い。

■東ソー <4042>  808円  +20 円 (+2.5%)  本日終値
 SMBC日興証券が2日付で東ソー <4042> の投資判断「1(強気)」を継続し、目標株価を840円→1000円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、主要石化製品の強含みと、円安基調への転換に伴う機能商品の輸出採算向上を評価。また、中期的にはM&Aなどを活用したスペシャリティ分野のトップライン成長加速、高水準のフリー・キャッシュフローを原資とする株主還元強化も注目している。同証券では、17年3月期の連結営業利益を780億円→950億円(会社計画は850億円)、18年3月期を760億円→930億円、19年3月期を800億円→970億円にそれぞれ引き上げた。

■住友化学 <4005>  567円  +13 円 (+2.4%)  本日終値
 2日、住友化学 <4005> が日本ゼオン <4205> と省燃費タイヤの原料として使われる溶液重合法スチレンブタジエンゴム(S-SBR事業)を統合し合弁会社を設立すると発表したことが買い材料視された。日本ゼオンが100%子会社「ZSエラストマー」(ZSE)を設立し、その後、両社のS-SBR事業に関する販売と研究開発を会社分割により、ZSEに承継する。出資比率は日本ゼオンが60%、同社が40%。競合他社の生産能力増強で競争が激化するなか、統合によりコスト競争力や開発力の強化を図る。発表を受け、省燃費タイヤ原料での合弁設立による業績への寄与に期待する買いが向かった。

■東芝 <6502>  436.4円  +8.9 円 (+2.1%)  本日終値
 東芝<6502>が高い。前週末に半導体関連銘柄は米アップルのiPhone発注減観測を嫌気され売りに押されたが、利益確定の動きが一巡して再び買い優勢に。データセンターのHDDを代替するかたちで台頭した3次元NAND型フラッシュメモリーは、高機能化が進むスマートフォン向けなどでも搭載が進み需要拡大が想定以上、今後も情報の大容量化・高速処理ニーズを映し半導体セクターの構造的な収益環境向上を後押しするとみられている。東芝は最先端商品の3次元メモリーの64層で先駆しており、マーケットの注目度が高い。きょうはこのほかSUMCO<3436>、ルネサスエレクトロニクス<6723>、トレックス・セミコンダクター<6616>など半導体関連株が軒並み高に切り返している。

■あさひ <3333>  1,259円  +14 円 (+1.1%)  本日終値
 あさひ<3333>が反発。同社はきょう午後1時に、11月度(10月21日~11月20日)の月次営業速報を発表。既存店売上高は前年同月比9.7%増となり、3カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されているようだ。既存店の客数は同9.5%増、客単価は同0.2%増とともに3カ月ぶりのプラス。なお、全店ベースの売上高は同12.3%増と2カ月ぶりのプラスとなっている。

■ユナイテッドアローズ <7606>  3,015円  +28 円 (+0.9%)  本日終値
 2日、Uアローズ <7606> が発表した11月の月次売上概況で、既存店売上高(小売り+通販)が前年同月比6.6%増と2ヵ月連続で前年実績を上回ったことが買い材料視された。11月は前年と比較して気温が低く推移したことでアウターやニット、マフラー、グローブなどの冬物衣料・雑貨が月を通じて好調に推移したほか、メンズではジャケット、ウィメンズではブラウス、スカートなども引き続き順調だった。

■塩野義製薬 <4507>  5,368円  +48 円 (+0.9%)  本日終値
 塩野義製薬<4507>が反発。2日付で三菱UFJモルガン・スタンレー証券がレーティング「オーバーウエート」継続、目標株価を7000円から8000円へ引き上げた。国内外で医療費削減の議論が活発になっているなか、同社は HIVロイヤルティー収入による安定した利益成長が見込めると指摘。17年3月期は通期連結営業利益で会社側計画の975億円(前期914億600万円)に対して従来予想の987億3600万円から987億8800万円へ、従来予想の1016億円から1054億円へ引き上げている。

■ライオン <4912>  1,839円  +1 円 (+0.1%)  本日終値
 ライオン<4912>は堅調。2日付で三菱UFJモルガン・スタンレー証券がレーティング「オーバーウエート」継続、目標株価を1810円から2000円へ引き上げた。歯医者ルートをおさえるオーラルケアの安定増益や高付加価値商品の展開による国内利益率の改善、中国ECの拡大による海外事業成長などを評価。16年12月期は通期連結営業利益で会社側計画の235億円(前期163億7400万円)に対して従来予想の228億円から254億円へ、17年12月期は255億円から288億円へ引き上げている。

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