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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):三井ハイテク、DMG森精機、日本駐車場

三井ハイテク <日足> 「株探」多機能チャートより
■三井ハイテック <6966>  754円  +76 円 (+11.2%)  本日終値  東証1部 上昇率2位
 2日、三井ハイテック <6966> が17年1月期の連結経常利益を従来予想の10億円→14億円に40.0%上方修正。減益率が58.2%減→41.4%減に縮小する見通しとなったことが買い材料。生産性の向上や原価低減に加え、投資有価証券売却益の発生が利益上振れの要因となる。売上高は円高による主力のリードフレームの落ち込みを、車載・家庭用モーターコアの好調で補い、増収を確保する。業績上振れに伴い、今期の年間配当を従来計画の8円→10円(前期は13円)に増額修正したことも支援材料となった。同社は円高による採算悪化を踏まえ、9月に通期業績予想と配当を減額したが、足元では急激に円安に振れている。この水準を保てばさらなる上方修正も期待される。

■DMG森精機 <6141>  1,460円  +122 円 (+9.1%)  本日終値  東証1部 上昇率3位
 DMG森精機<6141>が急伸、年初来高値を更新した。これについて市場では「工作機械は需要低迷が懸念されていたが、ここにきて底入れ感が出ており、大方のマーケット関係者が想定していたよりも悪くないという認識が出ている。円高デメリットが緩和されていることも大きい。また、同社株は直近、欧州系証券会社が投資判断を強気見通しに変更し目標株価を1800円に引き上げたことも短期資金流入の呼び水となっている」(国内ネット証券大手)と指摘されている。

■日本駐車場開発 <2353>  171円  +14 円 (+8.9%)  本日終値  東証1部 上昇率4位
 2日、日本駐車場開発 <2353> が決算を発表。17年7月期第1四半期(8-10月)の連結経常利益が前年同期比2.3倍の7.4億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。5月に買収した藤和那須リゾートが運営する遊園地「那須ハイランドパーク」の夏休みシーズンの事業収益が業績拡大に大きく貢献した。主力の駐車場事業が増収増益を確保したことも寄与した。

■ショーワ <7274>  757円  +58 円 (+8.3%)  本日終値  東証1部 上昇率6位
 ショーワ<7274>が全般下げ相場に逆行して急反発。SMBC日興証券が2日付で同社株の目標株価を600円から780円に引き上げており、これが株高を後押ししている。17年3月期はリコールに伴う製品保証引当金計上で営業赤字に転落見通しにあるが、18年3月期は165億円の黒字に急回復する見込み。同証券ではリコール再発懸念がバリューションをディスカウントし、PER7 倍 がリーズナブルとみるとしている。今後の決算が発表される中でリコール影響の一巡が認知されれば、業績リスクも一巡すると予想している。

■東邦亜鉛 <5707>  478円  +35 円 (+7.9%)  本日終値  東証1部 上昇率8位
 東邦亜鉛<5707>が続急伸、年初来高値を更新した。2日付でみずほ証券が投資判断を「中立」から「買い」へ、目標株価を430円から530円へ引き上げた。世界亜鉛生産最大手であるGlencore社の17年の生産計画発表を受けて17年以降の亜鉛価格は従来想定を上回ると指摘。17年3月期は通期連結営業利益で会社側計画の37億円(前期13億9700万円)に対して従来予想の53億円を変えていないが、18年3月期は47億円から74億円へ引き上げている。

■日本CMK <6958>  651円  +41 円 (+6.7%)  本日終値
 日本CMK<6958>が急伸、年初来高値を更新した。プリント配線板の大手メーカーで、安全装置や車載カメラなどエレクトロニクス化が進む自動車用が好調で収益を牽引、17年3月期経常損益は21億円の黒字見通しと業績回復が急だ。信用買い残を売り残が上回っており、信用倍率は直近11月25日申し込み現在で0.85倍、日証金では逆日歩がつくなど株不足の状態にある。時価は2010年4月以来約6年半ぶりの高値水準にあり、空売りを呼び込み需給相場の片鱗も見え隠れする。

■大陽日酸 <4091>  1,292円  +57 円 (+4.6%)  本日終値
 SMBC日興証券が2日付で大陽日酸 <4091> の投資判断「1(強気)」を継続し、目標株価を1220円→1400円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、米エア・リキードの一部事業買収に続き、豪州でもM&Aを活用することで産業ガス事業のプレゼンス拡大に弾みが付きつつある点を評価している。同証券では、17年3月期の連結営業利益を従来予想540億円→545億円(会社計画は520億円)、18年3月期を605億円→635億円、19年3月期を640億円→670億円にそれぞれ引き上げた。

■ロック・フィールド <2910>  1,500円  +58 円 (+4.0%)  本日終値
 ロック・フィールド<2910>が反発。同社は前週末2日取引終了後に、17年4月期第2四半期累計(5~10月)の連結決算を発表したが、売上高は247億7300万円(前年同期比2.1%増)、最終利益は8億9000万円(同63.9%増)と高変化を示した。同社は総菜大手だが、旬の食材や産地をアピールした食材を使って顧客ニーズを取り込むことに成功、高利益率のサラダなどが収益に寄与し大幅な伸びにつながった。これを好感する買いが優勢だ。

■スクエニHD <9684>  3,055円  +103 円 (+3.5%)  本日終値
 スクウェア・エニックス・ホールディングス <9684> が全般軟調相場に抗い大幅続伸。2日、同社は11月29日に世界同時発売したゲームソフト「ファイナルファンタジー15」の販売本数が発売初日に500万本を突破したと発表。これを材料視した買いが続いている。同タイトルはシリーズの特徴である圧倒的な世界観とグラフィックに加え、高い自由度と臨場感を味わうことができるオープンワールドや、アクション性の高い爽快なバトルシステムを新たに導入した。シリーズ初の世界同時発売で、日本で発売初日のダウンロード販売本数の最多記録を達成するなど世界各国でダウンロード販売が好調だとしている。

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