【注目】今週の「妙味株」一本釣り! ─ トラスコ中山
トラスコ中山 <日足> 「株探」多機能チャートより
●トラスコ中山 <9830> 【目標株価】5800円(25日終値4960円)
「Eビジネスルート販売増加で利益率向上へ」
トラスコ中山 <9830> は、機械工具や物流機器(台車や棚など)、ヘルメットなどの環境安全用品をはじめとした工場の間接資材の卸売を手掛け、一方で自社のプライベート・ブランド(PB)商品の企画開発も行っている。
同社の16年12月期の単独業績見通しは、売上高1770億円(前期比6.3%増)、経常利益148億円(同12.0%増)と、過去最高益更新を見込む。ネット通販(Eコマース)企業向けや、工場向けの売上高増加により、中期的にも順調な成長が期待できそうだ。販売ルート向けでは、ファクトリールート(製造業、建設関連業など向け卸売)の売上高が主力だが、利益率ではPB商品比率が高いEビジネスルート(通販および集中購買向け販売)が突出しており、この部門の拡大を目指している。
株価は10月25日に、直近高値の5490円をつけて以降、調整局面入りとなっていた。今年5月以降に株価が何度か上昇に転換した際の下値のポイントである4600円近くまで下落したことで、値固めから反転上昇軌道を鮮明にしてきた。
●日特エンジ <6145> 【目標株価】1800円(25日終値1440円)
「コイル用巻線機の需要拡大」
日特エンジニアリング <6145> [JQ]に注目したい。同社はコイル用自動巻線機の最大手。中国のスマートフォンメーカー向けなどに巻線機の需要が拡大。自動車の電装化もミラーなど電動駆動部品の増加につながり、17年3月期第2四半期(4-9月)の連結営業利益は前年同期比44%増の12億4200万円と好調だった。通期は前期比57%増の29億円と大幅増益が予想されている。
同社の海外比率は50%強あり、為替の急激な円安も追い風となる。15年高値1543円更新からの一段高が期待できそうだ。
株探ニュース