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【市況】【↑】日経平均 大引け| 大幅反発・9ヵ月半ぶり高値、円安進行と原油高を好感 (11月16日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  17832.51
高値  17886.44(12:39)
安値  17807.47(10:20)
大引け 17862.21(前日比 +194.06 、 +1.10% )

売買高  27億2666万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆8561億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は1万7800円台に上昇、9ヵ月半ぶり高値
 2.円安進行と原油急反発で買い先行
 3.銀行など金融株や自動車など輸出株が相場を牽引
 4.買い一巡後は利益確定売りで上値重い
 5.売買代金は6日連続で2兆円超えと活況続く

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは54ドル高と4日連続で最高値更新。原油先物相場の急反発を受け、エネルギー関連株が買われた。

 東京市場では、リスク選好ムードのなか、終始買いが優勢で日経平均株価は1万7800円台に上昇した。9ヵ月半ぶりの高値水準を回復した。

 16日の東京市場は、リスクオンの流れに乗った。前日の米国株市場ではNYダウなど主要指数が揃って上昇、OPECによる減産合意の思惑が高まるなか原油価格も急反発、さらに1ドル=109円台への円安進行などを追い風に広範囲に買いが流入した。ここにきて海外投資家も買わざるリスクが意識されるなかで、銀行や自動車などの主力銘柄に物色資金を向けているもよう。買い一巡後はスピード警戒感からの利益確定売りも出て、全体指数は伸び悩む場面もあった。しかし、米国株との比較感で出遅れている日本株に対する物色ニーズは強く、前場後半以降は持ち直し、高値圏で売り物を吸収した。東証1部の8割の銘柄が上昇する買い気の強い展開だった。東証1部の売買代金も活況の目安とされる2兆円を6日連続で上回り、市場エネルギーの復調が鮮明となった。

 個別では、前日に続いて三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>をはじめメガバンクがいずれも大商いで急伸。任天堂<7974>が買い優勢、円安を背景にトヨタ自動車<7203>、富士重工業<7270>など自動車株も上昇した。トランザクション<7818>がストップ高となり、東京産業<8070>も一時値幅制限いっぱいに買われた。住江織物<3501>、ダブル・スコープ<6619>、リンクアンドモチベーション<2170>も大幅高。イー・ガーディアン<6050>も物色人気。
 半面、三菱商事<8058>、住友不動産<8830>が軟調だったほか、トヨタ紡織<3116>が大きく値を下げた。ドリームインキュベータ<4310>、マクニカ・富士エレホールディングス<3132>などZMP関連の一角も売られた。ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>が安く、ケネディクス<4321>も下落した。

 日経平均への寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、ソフトバンク <9984> 、TDK <6762> 、富士重 <7270> 、KDDI <9433> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約68円。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄は住友不 <8830> 、三菱商 <8058> 、菱地所 <8802> 、電通 <4324> 、信越化 <4063> 。押し下げ効果は約8円。

 東証33業種のうち32業種が上昇し、下落は不動産業のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)銀行業、(2)鉱業、(3)倉庫運輸関連、(4)保険業、(5)パルプ・紙。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)卸売業、(2)食料品、(3)水産・農林業、(4)化学、(5)機械。

■個別材料株

△インタスペス <2122> [東証M]
 今期経常は11%増で2期連続最高益。
△フォーサイド <2330> [JQ]
 「継続企業の前提に関する重要事象等」の記載解消。
△住江織 <3501>
 WBSで「発電する糸」が取り上げられる。
△Fスターズ <3687> [東証M]
 東証1部に市場変更。
△シリコンスタ <3907> [東証M]
 持ち分法非適用会社の株式を譲渡。
△アクトコール <6064> [東証M]
 1→2の株式分割を実施。
△オークマ <6103>
 「工作機械に搭載するAI技術を開発」と報道。
△エクセディ <7278>
 SMBC日興証が目標株価を「2600円→3000円」に引き上げ。
△任天堂 <7974>
 「スーパーマリオラン」が12月15日配信開始。
△丸和運機関 <9090>
 三菱UFJ証が目標株価を「3700円→3900円」に引き上げ。


▲東亜建 <1885>
 「贈賄容疑で社員が逮捕」と報道。
▲ほくほくFG <8377>
 SMBC日興証が投資判断を「1→2」に格下げ。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)トランザク <7818> 、(2)東京産 <8070> 、(3)住江織 <3501> 、(4)光世 <8617> 、(5)WSCOPE <6619> 、(6)ヤーマン <6630> 、(7)LINK&M <2170> 、(8)あおぞら銀 <8304> 、(9)トランコム <9058> 、(10)ショーワ <7274> 。

 値下がり率上位10傑は(1)ドリームI <4310> 、(2)トヨタ紡織 <3116> 、(3)ゲンキー <2772> 、(4)EIZO <6737> 、(5)イエロハット <9882> 、(6)ナガワ <9663> 、(7)4℃ホールデ <8008> 、(8)東亜建 <1885> 、(9)マクニカ富士 <3132> 、(10)イーレックス <9517> 。


【大引け】

 日経平均は前日比194.06円(1.10%)高の1万7862.21円。TOPIXは前日比18.67(1.33%)高の1421.65。出来高は概算で27億2666万株。値上がり銘柄数は1585、値下がり銘柄数は314となった。日経ジャスダック平均は2595.95円(10.87円高)。

[2016年11月16日]

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