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【市況】東京株式(大引け)=194円高、円安進行と原油急反発で強気相場継続

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 16日の東京株式市場はリスク選好ムードのなか、終始買いが優勢で日経平均は1万7800円台に上昇した。約9カ月半ぶりの水準を回復した。

 大引けの日経平均株価は前日比194円06銭高の1万7862円21銭と反発。東証1部の売買高概算は27億2666万株、売買代金概算は2兆8561億6000万円。値上がり銘柄数は1585、対して値下がり銘柄数は314、変わらずは86銘柄だった。

 きょうの東京市場はリスクオンの流れに乗った。前日の米国株市場ではNYダウなど主要指数が揃って上昇、OPECによる減産合意の思惑が高まるなか原油価格も急反発、さらに1ドル=109円台への円安進行などを追い風に広範囲に買いが流入した。ここにきて海外投資家も買わざるリスクが意識されるなかで、銀行や自動車などの主力銘柄に物色資金を向けているもよう。買い一巡後はスピード警戒感からの利益確定売りも出て、全体指数は伸び悩む場面もあった。しかし、米国株との比較感で出遅れている日本株に対する物色ニーズは強く、前場後半以降は持ち直し、高値圏で売り物を吸収した。東証1部の8割の銘柄が上昇する買い気の強い展開だった。

 個別では、前日に続いて三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>をはじめメガバンクがいずれも大商いで急伸。任天堂<7974>が買い優勢、円安を背景にトヨタ自動車<7203>、富士重工業<7270>など自動車株も上昇した。トランザクション<7818>がストップ高となり、東京産業<8070>も一時値幅制限いっぱいに買われた。住江織物<3501>、ダブル・スコープ<6619>、リンクアンドモチベーション<2170>も大幅高。イー・ガーディアン<6050>も物色人気。

 半面、三菱商事<8058>、住友不動産<8830>が軟調だったほか、トヨタ紡織<3116>が大きく値を下げた。ドリームインキュベータ<4310>、マクニカ・富士エレホールディングス<3132>などZMP関連の一角も売られた。ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>が安く、ケネディクス<4321>も下落した。

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)

最終更新日:2016年11月16日 15時47分

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