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【経済】今週のマーケット展望「トランプ・ラリーは一服、押し目は限定的」~マネックス証券チーフ・ストラテジスト広木隆氏(飯村真由)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

こんにちは、フィスコリサーチアナリスト飯村真由の「マネックス証券の気になるレポート」です。

今回は、11月14日付けのマネックス証券メールマガジン「新潮流」に掲載された、チーフ・ストラテジスト広木隆氏のレポート「今週のマーケット展望」の内容をご紹介していきます。

同レポートで広木さんは『トランプ氏の政策の見極めが今後の相場の焦点であることは間違いないが、当分の間、様々な思惑が交錯することになる』と書いておられます。
そして、『彼が大統領の座を手中にした今、より穏当で現実路線に軌道修正を図っていくのは不思議なことではない。しかし、その可能性を市場が意識した場合、トランプ氏の財政出動を織り込んで上昇した米国長期金利も頭打ちとなって反落するだろう。それだけではない。金融規制の強化見送り期待で買われた金融株や、インフラ投資期待で買われた建設機械や素材など「トランプ政策関連」株にも揺り戻しがくる。「トランプ・ラリー」も今週は一服するだろう。反動に備えたい』と伝えています。

しかし一方で『相場の地合いは大きく改善している。深押しはないだろう』ともおっしゃっていて、『メインシナリオは大きく動いた先週の反動で小幅に調整と考えるが、調整が短期で終了し再び上値を追うというサブシナリオの確度も低くない』と予想。
『先週末の日経平均はザラバ高値が1万7621円まであった。(中略)その次のターゲットは2月1日に付けた1万7905円。それは昨年6月高値~今年6月安値の下落幅に対する半値戻し(1万7910円)の水準でもある』とおっしゃっています。

またドル円相場についても『テクニカル的な節目を抜けるか注目だ』として、『2月には一度200日線にタッチしてそこで跳ね返されたが、2月と、短期の移動平均も上昇に転じている今とではトレンドが明らかに違う。今回は上抜けしそうだ。ここを抜ければ107円50銭が意識される』と分析。『ドル円もヘッド・アンド・ショルダーズ・ボトム(逆三尊)を形成しつつあり、底入れ完了のサイン点灯が間近である』と伝えています。

大きな波乱と激しい動きを見せた後だけに、今週はいつもにも増して、しっかりトレンドを見守っていきたいところですね。

飯村真由の「気になるレポート」はマネックス証券の「メールマガジン新潮流」に掲載されたレポートを飯村真由の見解で注目し、コメントしています。レポート発行人との見解とは異なる場合があります。詳細は発行人のレポートを御確認くださいね。

フィスコリサーチアナリスト 飯村真由

《FA》

 提供:フィスコ

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