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【注目】前週末11日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

サンドラッグ <日足> 「株探」多機能チャートより

■サンドラッグ <9989>  7,030円 (-820円、-10.5%)

 東証1部の下落率3位。サンドラッグ <9989> が急落。10日取引終了後、17年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結決算を発表し、売上高は2607億300万円(前年同期比5.5%増)、営業利益は164億500万円(同1.6%増)と増収増益だったが、7-9月では営業利益3.5%減だったことが嫌気された。ドラッグストア事業で、天候不順やインバウンド関連商品の売上鈍化で既存店が苦戦した。ただ、12店舗の新規出店と経費削減が奏功したほか、ディスカウントストア事業は、夏物関連商品が好調に推移した。なお、通期業績予想は従来見通しを据え置き、売上高5420億円(前期比7.6%増)、営業利益357億2000万円(同8.2%増)を見込んでいる。

■メニコン <7780>  2,711円 (-299円、-9.9%)

 東証1部の下落率4位。メニコン <7780> が反落。10日大引け後に決算を発表。「上期経常が12%減益で着地・7-9月期も30%減益」が嫌気された。17年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比12.3%減の20.3億円に減り、通期計画の34.2億円に対する進捗率は前年同期の71.6%を下回る59.3%にとどまった。

■富士ソフト <9749>  2,517円 (-266円、-9.6%)

 東証1部の下落率5位。富士ソフト <9749> が反落。10日大引け後に決算を発表。「7-9月期(3Q)経常は14%減益」が嫌気された。16年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結経常利益は前年同期比2.5%減の64.8億円となり、通期計画の87億円に対する進捗率は74.6%となり、前年同期の73.2%とほぼ同水準だった。

■富士機械製造 <6134>  1,208円 (-121円、-9.1%)

 東証1部の下落率6位。富士機械製造 <6134> が反落。10日大引け後に決算を発表。「今期経常を20%下方修正」が嫌気された。17年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比35.6%減の46.7億円に落ち込み、従来予想の59億円を下回って着地。併せて、通期の同利益を従来予想の103億円→82億円(前期は119億円)に20.4%下方修正し、減益率が14.1%減→31.6%減に拡大する見通しとなった。

■パイオニア <6773>  228円 (-21円、-8.4%)

 東証1部の下落率8位。パイオニア <6773> が反落。10日大引け後に決算を発表。「7-9月期(2Q)経常は60%減益」が嫌気された。なお、17年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比2.0倍の28.2億円に急拡大し、従来の28.8%減益予想から一転して増益で着地。

■関西ペイント <4613>  2,078円 (-164円、-7.3%)

 関西ペイント <4613> が反落。10日大引け後に決算を発表。「上期経常は一転4%減益で下振れ着地」が嫌気された。17年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比4.3%減の188億円に減り、従来の1.6%増益予想から一転して減益で着地。

■楽天 <4755>  1,130円 (-67.5円、-5.6%)

 楽天 <4755> が反落。10日大引け後に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。「1-9月期(3Q累計)税引き前が11%減益で着地・7-9月期も6%減益」が嫌気された。16年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結税引き前利益は前年同期比10.6%減の722億円に減った。

■SRAホールディングス <3817>  2,175円 (-126円、-5.5%)

 SRAホールディングス <3817> が反落。10日大引け後に決算を発表。「上期経常は一転12%減益で下振れ着地」が嫌気された。17年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比11.6%減の14.7億円に減り、従来の9.8%増益予想から一転して減益で着地。

■ニトリホールディングス <9843>  11,570円 (-660円、-5.4%)

 JPモルガン証券が10日、小売り株投資クォータリー16年秋冬号をリリースした。これによると同証券では、個人消費は底堅いが、改善も期待薄であると指摘。なかで、主要衣料専門店やドラッグストア(DGS)では、原価低減の企業努力や価格競争緩和などで業績は概ね順調である一方、主要コンビニエンスストア(CVS)企業の足もと業績は鈍化傾向にあると判断している。また、今後の注目銘柄としては、米大統領選の結果を受けて、不透明感が継続すると考える場合は、よりディフェンシブなDGSやCVS、ニトリホールディングス <9843> などで、一方、早期平常化を想定するとファーストリテイリング <9983> などが注目銘柄になるとしている。また、外部要因を中立とした場合、今冬期を想定したトップピックは、ファーストリテイリングで、より中長期のコア推奨としてはニトリ、良品計画 <7453> 、ツルハホールディングス <3391> 、クスリのアオキ <3398> など。さらに、低バリュエーション・低期待値、業績サプライズ候補企業としてヤマダ電機 <9831> に注目しているという。その一方で、下値余地があると想定するのはユニー・ファミリーマートホールディングス <8028> 、イオン <8267> 、しまむら <8227> としている。

■戸田建設 <1860>  538円 (-24円、-4.3%)

 戸田建設 <1860> が後場急落。11日前引け後に17年3月期の連結業績予想の修正を発表しており、営業利益を185億円から200億円(前期比7.5%減)へ、純利益を173億円から190億円(同5.2%減)へ上方修正したが、営業利益で215億円前後を見込んでいた市場予想を下回ったことから失望売りが出たようだ。上方修正は、足もとで完成工事高が減少していることから、売上高は4450億円から4300億円(同12.7%減)へ下方修正したが、採算重視の受注徹底などで完成工事総利益率が向上していることが寄与する。なお、同時に発表した第2四半期累計(4-9月)決算は、売上高2041億7600万円(前年同期比6.6%減)、営業利益121億3700万円(同10.4%増)、最終利益114億5600万円(同1.1%増)だった。また、業績予想の修正に伴い、従来10円を予定していた期末一括配当を12円に引き上げるとあわせて発表したが、市場の反応は限定的だった。

※11日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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