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【経済】中国:出生率は世界200カ国で最低、「雪崩のような人口減少」恐れも


中国国家統計局がこのほど出版した「中国統計年鑑2016」によると、2015年に同国の合計特殊出生率は1.05で、世界銀行がまとめた世界200カ国・地域の14年の出生率に照らして最低となった。ニュースサイトの鳳凰網は1日、「2018年以降、中国の人口は雪崩のように減っていく恐れがあり、“1人っ子政策”から“2人っ子政策”に緩和しただけでは人口増のための政策は不十分だ」と主張する記事を掲載した。
記事では、「中国では男性の割合が一般的な国に比べて大きいため、『合計特殊出生率1.05』という数字は先進国の『1.0』に相当する。『2.2』なければ人口は維持できない」と分析した。
今回、国家統計局は「合計特殊出生率1.05」という数字をはじき出したが、人口政策を担当する国家衛生・計画生育委員会の幹部は昨年、「実際の出生率は1.5~1.6ある」と発言していた。この発言について、記事では「国民のごく一部のデータを拾ったものであり、意図的に調整した情報を流したものだ」と指摘。「今年初に“2人っ子政策”が始まったため、17年に出生率がピークを迎える可能性があるが、それ以降は雪崩のように減っていく恐れがある」と分析した。

【亜州IR】

《ZN》

 提供:フィスコ

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