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【市況】25日の香港市場概況:ハンセン0.2%安と3日ぶり反落、婦人靴小売の百麗が急落


25日の香港市場は小幅に値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比38.97ポイント(0.17%)安の23565.11ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が15.20ポイント(0.15%)安の9837.70ポイントとそろって3日ぶりに反落した。売買代金は554億7300万香港ドルに縮小している(24日は740億6900万香港ドル)。

人民元の下落基調が逆風。中国人民銀行(中央銀行)は朝方、人民元の対米ドル基準値を3日連続で元安方向に設定した。上海外国為替市場では、約6年1カ月ぶりの元安水準を切り下げている。中国本土からの資本流出が改めて懸念された。ただ、全体としては方向感を欠く展開。主要企業の業績発表が佳境に入るなか、業績動向を見極めたいとするスタンスも漂っている。

ハンセン指数の構成銘柄では、婦人靴小売チェーン中国最大手の百麗国際HD(ベル・インターナショナル:1880/HK)が9.1%安と急落。16年8月中間期の2割減益が嫌気された。通信株や消費関連株などもさえない。

他の個別株動向では、家電量販チェーン中国大手の国美電器HD(493/HK)が1.0%安。2016年1~9月期の業績について、同社は純利益が前年同期比で70~80%減少するとの見通しを示した。

一方、鉄鋼株は急伸。鞍鋼(アンガン・スチール:347/HK)が4.1%高、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が3.4%高と買い進まれた。鉄鋼業界で、年間の減産目標が10月までに前倒しで達成できる??と伝えられたことを引き続き材料視している。なお、鞍鋼は26日、馬鞍山鋼鉄は27日、四半期決算をそれぞれ報告する予定だ。



【亜州IR】

《WA》

 提供:フィスコ

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