市場ニュース

戻る
 

【経済】ウィークリーレポート:米GDP、人民元は押さえたいところ、住信SBIネット銀行(三井智映子)


こんにちは。フィスコリサーチレポーター三井智映子の「気になるレポート」です。今日お伝えするのは住信SBIネット銀行の「ウィークリーレポート」です。

まずは同レポートによる、為替相場の先週のおさらいから見ていきましょう。

米ドルについては『12月の米利上げ観測がドルを下支えしているため全般的なドル高傾向が持続しています』とのこと。

アメリカでは20日には大統領選を占うクリントン氏とトランプ氏の第3回目、最後のテレビ討論が行われ、クリントン氏が優勢を維持する結果となりましたね。
これにより『いわゆるトランプ・リスクの後退でドル買いになる場面もありましたが、クリントン候補優勢は織り込まれており反応は限定的でした』。

ユーロについては『ドラギ総裁がECB (欧州中銀)理事会後の記者会見で量的緩和の縮小については議論していないと発言したことや、来年3月が期限となる量的緩和の期間延長を示唆したことから、ユーロ売りが広がりました』と、同レポートは伝えています。

さて、それでは今週のポイントはどこなのでしょうか。

まず気になるのは、米利上げの行方も左右するであろう米7~9月期GDPですよね。
同レポートによれば、『28日に発表予定の米7~9月期GDP(1次速報値)は、前期比年率+2.5%と4~6月期の同+1.4%から持ち直すと予想されています。労働市場の穏やかな改善が続いており、個人消費が米経済を下支えする見込みに加えて、4~6月期に減速した設備投資は、設備稼働率が改善していることから回復している可能性が高いようです』とのこと。

FRB高官による12月利上げを示唆する発言が相次いでいますが、今週はブラード・セントルイス連銀総裁やエバンス・シカゴ連銀総裁などの講演が予定されています。
その内容はぜひ押さえておきたいところです。

気になる、といえば人民元が対ドルで下げ止まらないことで不安を覚えている方も多いのではないでしょうか。
それについて同レポートは、『週初1ドル=6.73前半で寄り付いた中国人民元は、週末には1ドル=6.7599まで売られ6年1ヶ月ぶりの安値を付けました。中国当局からは元安・ドル高に歯止めをかけようとする動きは無く、人民元のさらなる値下がりが予想されています。昨年の元安局面では国外への資金流出が心配され、急激な株安が進んだこともあり注意が必要です』という見解を伝えています。

また、27日には英国7~9月期のGDP(速報値)の発表が予定されています。
『事前予想は前期比+0.3%と4~6月期(同+0.7%)から減速する見込みです。個人消費は底堅く推移しているものの、生産の落ち込みが7~9月の減速に繋がる見込みです。ポンドの急落を受けたインフレの高まりで追加緩和も難しく先行きが不安視されています』とのことです。

上記の詳細コメントは、住信SBIネット銀行サイト内の「ウィークリーレポート」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。

フィスコリサーチレポーター 三井智映子

《FA》

 提供:フィスコ

株探からのお知らせ

    日経平均