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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ストライク、Jディスプレ、ドトル日レス

ストライク <日足> 「株探」多機能チャートより
■ストライク <6196>  10,210円  +1,500 円 (+17.2%) ストップ高   本日終値
 ストライク<6196>がストップ高。主に中小企業を対象とするM&A(合併・買収)による仲介事業を手掛けており、今年6月に東証マザーズに新規上場し公開価格3440円に対し初値は7700円だった。16年8月期の連結営業利益は前の期比46%増の7億9600万円と大幅増益となった。12月には1株を3株とする株式分割を予定しており、分割前の権利取りの動きも流入している様子だ。中小企業の経営者の高齢化に伴い、事業継承ニーズが高まるなかM&A案件は増加基調を続けている。中期成長期待の高い中小型株として同社株を再評価する動きが強まっている。

■ジャパンディスプレイ <6740>  196円  +15 円 (+8.3%)  本日終値  東証1部 上昇率4位
 ジャパンディスプレイ<6740>が続急伸。SMBC日興証券が14日付で同社株の投資評価を「2」から最上位の「1」に引き上げ、目標株価を210円から300円に大幅に引き上げており、これが物色人気を増幅させている。同証券では、米国スマホ最大手向け事業の持続性とシェア動向や、中国スマートフォン向け中心に第4四半期以降供給を開始する次世代液晶パネルで、有機ELを上回る競争力を発揮できるかが、同社の業績動向を占う上での注目点としている。

■ドトル日レス <3087>  2,052円  +144 円 (+7.6%)  本日終値  東証1部 上昇率6位
 14日、ドトール・日レスホールディングス <3087> が決算を発表。17年2月期上期(3-8月)の連結経常利益が前年同期比12.1%増の58.8億円に伸びて着地したことが買い材料視された。客単価の高い「星乃珈琲店」の積極出店を進めた日本レストランシステムグループの収益が拡大したことが寄与。業務効率化やコスト削減も増益に貢献した。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の28円→30円(前期は28円)に増額修正したことも支援材料となった。

■TSIホールディングス <3608>  611円  +40 円 (+7.0%)  本日終値  東証1部 上昇率9位
 14日、TSIホールディングス <3608> が決算を発表。17年2月期上期(3-8月)の連結経常利益が前年同期比2.0倍の12.3億円に急拡大し、従来予想の10億円を上回って着地したことが買い材料視された。前期に実施した不採算ブランドの撤退や店舗閉鎖が奏功し、採算が大きく改善した。販管費の削減を進めたことも利益拡大に貢献した。売上高は子会社で展開していたキャロウェイアパレル事業を持分法適用会社化した影響で7.6%の減収となった。

■ワキタ <8125>  882円  +53 円 (+6.4%)  本日終値
 ワキタ<8125>が3日続伸。岩井コスモ証券は14日、同社株の目標株価を750円から920円に引き上げた。投資判断は「B+」を継続した。主力の建設機械事業で、収益性の高い賃貸部門の稼働率が7月以降、前年同期比でプラス圏へ転じた。下期以降も、災害対策やインフラ再整備の拡大、首都圏を中心とする東京オリンピック開催に向けた建設投資の拡大で収益改善が進む見通し。同証券では17年2月期の連結営業利益は会社予想52億円に対し59億円(前期比13%減)を予想。

■DOWA <5714>  754円  +40 円 (+5.6%)  本日終値
 14日、DOWAホールディングス <5714> が17年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の105億円→135億円に28.6%上方修正。減益率が49.0%減→34.5%減に縮小する見通しとなったことが買い材料。亜鉛や貴金属など非鉄金属価格が上昇し、主力の製錬事業の採算が改善したことが寄与。燃料費が想定を下回ったことも利益上振れに貢献した。

■インテージH <4326>  1,914円  +94 円 (+5.2%)  本日終値
 17日午前、インテージホールディングス <4326> がSBIインベストメントと私募ファンド「INTAGE Open Innovation Fund」を共同設立すると発表したことが買い材料視された。同ファンドは同社グループの既存事業分野や、IoT・AIといった最新技術を持つ国内外のベンチャー企業を投資対象とする。ベンチャー企業への投資を通じ、中期計画に掲げるイノベーション活動を一層強化、加速する狙い。発表を受けて、成長分野への豊富な投資経験を持つSBIインベストメントとのファンド設立による事業拡大に期待する買いが向かった。

■サイゼリヤ <7581>  2,691円  +126 円 (+4.9%)  本日終値
 サイゼリヤ<7581>が続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が前週末14日付のリポートで、レーティング「ホールド」を継続し、目標株価を1800円から2200円へ引き上げたことが好感されている。外食産業における低価格志向の強まりが追い風となり、国内既存店売り上げは好調に推移するほか、メニュー品質の改善やサービス水準の向上も寄与し、17年8月期営業利益を87億円から会社計画93億円を上回る96億円としている。また、パスタ専門店「マリアーノ」など国内新規事業の確立などもあり、18年8月期営業利益予想は100億円、19年8月期は同104億円を見込んでいる。

■いちご <2337>  472円  +21 円 (+4.7%)  本日終値
 14日、いちご <2337> が決算を発表。17年2月期上期(3-8月)の連結経常利益が前年同期比3.2倍の138億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。いちごオフィスリート <8975> 、いちごホテルリート <3463> へ不動産物件を売却したことが寄与。賃貸収入が増加したことも収益拡大に貢献した。通期計画の164億円に対する進捗率は84.4%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■さくらインターネット <3778>  1,074円  +42 円 (+4.1%)  本日終値
 さくらインターネット<3778>が続伸。データセンターを運営し、フィンテック関連としても市場の注目度が高い。IoT全盛時代を前にITインフラ分野ではアウトソーシング需要が増大基調を強めており、同社はクラウドや人工知能(AI)、ディープラーニングといった新サービス分野の開拓で成長路線を走る。同社は17日、取引時間中にIoT分野で米エブリセンス社と協業することを発表、これが株価を後押ししている。

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