市場ニュース

戻る
 

【市況】前場に注目すべき3つのポイント~主力銘柄の年初来高値更新が目立ち地合いは悪くない

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

14日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:主力銘柄の年初来高値更新が目立ち地合いは悪くない
■外資系証券の注文動向:差し引き710万株の売り越し
■前場の注目材料:タイのプミポン国王死去





■主力銘柄の年初来高値更新が目立ち地合いは悪くない


14日の日本株市場はこう着感の強い相場展開になりそうだ。13日の米国市場は中国経済の先行き懸念や年内利上げ観測が重しとなり、NYダウ、ナスダックともに下落。シカゴ日経225先物清算値は大阪比15円安の16775円だった。この流れを受けて、やや売りが先行することになりそうだ。

中国の貿易統計を受けた影響は前日に織り込まれているが、中国では消費者物価指数、生産者物価指数の発表を控えており、内容次第では売り仕掛けの材料になる可能性がありそうだ。また、米国ではJPモルガンなど金融株の決算を控えており、これを見極めたいとする模様眺めムードも高まりやすいだろう。

一方で、指数インパクトの大きいファーストリテ<9983>の決算通過による見直しが意識されるほか、ファナック<6954>などが日経平均を下支えしよう。また、ソニー<6758>、コマツ<6301>など足元で主力銘柄の年初来高値更新が目立つなど、日経平均はもち合いレンジでの推移ながらも地合いは悪くないとみられる。

レンジ下限に接近する局面においては、景気敏感セクターを中心とした押し目拾いのスタンス。その他、決算を手掛かりとした個別対応のほか、物色の柱は定まっていないが、VRやブロックチェーン、カジノ、自動運転などのテーマ株の循環物色に向かいそうだ。


(株式部長・アナリスト 村瀬智一)



■外資系証券の注文動向:差し引き710万株の売り越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り1810万株、買い1100万株、差し引き710万株の売り越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。


10月06日(木):510万株の売り越し
10月07日(金):170万株の売り越し
10月11日(火):370万株の買い越し
10月12日(水):570万株の売り越し
10月13日(木):60万株の買い越し


■前場の注目材料

・NYダウは下落(18098.94、-45.26)
・NY原油は上昇(50.44、+0.26)
・ソニー<6758>、コマツ<6301>など主力銘柄の年初来高値相次ぐ
・台湾積体電路製造、7-9月最高益、アップル向け好調
・タイのプミポン国王死去



☆前場のイベントスケジュール


<国内>
・08:50 9月企業物価指数(前年比予想:-3.2%、8月:-3.6%)


<海外>
・09:30 豪準備銀行が金融安定化報告書発表
・10:00 カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁(連銀の役割など)
・10:30 中・9月消費者物価指数(前年比予想:+1.6%、8月:+1.3%)
・10:30 中・9月生産者物価指数(前年比予想:-0.3%、8月:-0.8%)

《WA》

 提供:フィスコ

株探からのお知らせ

    日経平均