【注目】本日注目すべき【好決算】銘柄　トーセ、サカタタネ、島忠 (7日大引け後 発表分)

　7日大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

　トーセ <4728> 　　★前期経常が上振れ着地・今期は3.8倍増益へ
　◆16年8月期の連結経常利益は前の期比70.4％減の2億円に落ち込んだが、従来予想の4700万円を上回って着地。続く17年8月期は前期比3.8倍の7億6800万円に急拡大する見通しとなった。前期はスマホ向け大型ゲームの開発案件で追加費用が発生したことが響き大幅減益となった。利益上振れは人件費や販管費が想定を下回ったことが主因。今期はVRコンテンツや利益率の高いスマホゲーム開発案件の受注獲得でV字回復を見込む。

　サカタタネ <1377> 　　★6-8月期(1Q)経常は23％増益・上期計画を超過
　◆17年5月期第1四半期(6-8月)の連結経常利益は前年同期比22.7％増の48.9億円に伸びて着地。アジアや米国向けに野菜種子が販売好調だったほか、第2四半期に予定していた売上の前倒しも寄与した。利益率の高い野菜種子の販売増加で円高による採算悪化を吸収し、大幅増益を達成した。
　　上期計画の40億円を既に22.5％も上回っており、業績上振れが期待される。

　Ｆブラザーズ <3454> [東証Ｍ]　　★今期最高益予想を21％上乗せ
　◆16年11月期の連結経常利益を従来予想の27.7億円→33.5億円に20.7％上方修正。増益率が4.5％増→26.1％増に拡大し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。予定していなかった賃貸不動産を販売することで、売上が計画を16.2％も上回ることが寄与。物件売却益が想定以上に膨らむことも利益を押し上げる。
　　予想PERが6.0倍→5.3倍に低下し、割安感がさらに強まった。

　大有機 <4187> 　　★12-8月期(3Q累計)経常が34％増益、対通期計画90％進捗
　◆16年11月期第3四半期累計(15年12月-16年8月)の連結経常利益は前年同期比33.9％増の17.4億円に拡大して着地。利益率の高い化粧品原料の売上増加や原価低減などが寄与し、採算が大きく改善したことが寄与。通期計画の19.4億円に対する進捗率は89.8％に達しており、通期業績の上振れが期待される。
　　同時に、2.3％の自社株消却を発表。株主還元を好感する買いも期待される。

　ノダ <7879> [東証２]　　★12-8月期(3Q累計)経常が4.1倍増益
　◆16年11月期第3四半期累計(15年12月-16年8月)の連結経常利益は前年同期比4.1倍の25.5億円に急拡大して着地。新製品を中心とする住宅建材や国産合板の販売が大きく伸びたことが収益を押し上げた。
　　通期計画の30.5億円に対する進捗率は83.8％に達しており、通期業績の上振れが期待される。

　島忠 <8184> 　　★今期経常は16％増益・前期配当を10円増額、自社株買いも
　◆16年8月期の経常利益(非連結)は前の期比5.7％減の127億円に落ち込んだものの、続く17年8月期は前期比15.7％増の147億円に拡大する見通しとなった。今期は新規出店1店舗を計画。高付加価値品の拡充やコスト削減に取り組み、増収増益を見込む。
　　併せて、前期の年間配当を70円→80円に増額し、今期も80円を継続する方針とした。配当利回りは3.17％に上昇。
　　同時に、3.2％を上限とする自社株買いを発表。株主還元の拡充を好感する買いが期待される。

株探ニュース