【経済】中国:江蘇省揚州で反北朝鮮デモ、国境核実験に抗議
インターネット情報によると、江蘇省揚州市の共産党委員会ビル前でこのほど、北朝鮮の核実験に反発する市民がデモを行った。中国との国境付近で核実験を繰り返す北朝鮮に対し、中国市民の反発が強まっているという。中国当局はネット上の書き込みを削除するなど、情報の拡散を厳しく規制している。複数メディアが伝えた。
ミニブロク上には、市民が「金王朝を倒せ」などと書いた垂れ幕を掲げ、党委員会ビルのゲート前に集まる姿が掲載された。デモ発生の日時など詳細は明らかになっていない。揚州市は江沢民・元国家主席の故郷で、ネットにこうした情報が流れた背景には「政治的な事情がある」とみる向きもある。
米メディアによると、人権活動家の胡佳氏は「揚州のデモの具体的な状況は分からないが、北朝鮮の政権に対して中国市民の反感が強まっているのは確かだ」と述べた。中国政府は金日成時代から北朝鮮トップ3代を擁護してきたが、金正恩・朝鮮労働党委員長は今年、中朝国境で核実験を繰り返している。日本で福島第1原子力発電所の事故が発生して以降、中国市民は「核」に敏感になっており、北朝鮮の核実験への反発が高まっているという。
【亜州IR】
《ZN》
提供:フィスコ