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【市況】NY株式:ダウは54ドル安、欧州経済への懸念高まる

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

3日の米国株式相場は下落。ダウ平均は54.30ドル安の18253.85、ナスダックは11.13ポイント安の5300.87で取引を終了した。ドイツ銀行と司法省との合意観測に懐疑的な見方が広がったほか、英国のメイ首相が来年3月までに欧州連合(EU)からの離脱交渉の開始を明言したことから、欧州経済の先行き不透明感が広がり、売りが先行。9月ISM製造業景況指数が予想を上振れたことで下げ幅を縮小する場面もあったが、利益確定の売りも広がり、終日軟調推移となった。セクター別では、運輸や医薬品・バイオテクノロジーが上昇する一方で不動産や公益事業が下落した。

家庭用品のプロクター&ギャンブル(PG)は、化粧品メーカーのコティ(COTY)への美容部門の売却完了が明らかとなったが、下落。オークションサイト運営のイーベイ(EBAY)はソーシャル・ネットワークのフェイスブック(FB)が「マーケットプレイス」サービスの開始を発表し、軟調推移。一方で、短文投稿サイトのツイッター(TWTR)はソフトウェアのマイクロソフト(MSFT)が買収に向けて財務アドバイザーに投資銀行を起用したことが報じられ、上昇。カジノホテル運営のウィン・リゾーツ(WYNN)は、マカオ9月賭博収入の減少幅が前年比で拡大したことが好感され堅調推移となった。

9月新車販売台数は販促活動の強化にかかわらず、自動車大手のフォード(F)やゼネラル・モーターズ(GM)、フィアット・クライスラー(FCAU)の販売台数は前年同期比で減少し、需要鈍化が示された。



Horiko Capital Management LLC

《TM》

 提供:フィスコ

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