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【市況】明日の株式相場見通し=値ごろ感からの買いで反発、75日線の攻防が焦点に

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 あす(29日)の東京株式市場は、きょうの日経平均株価が前日比で200円を超える下げで、1万6500円台を割り込んだことから、値ごろ感からの買いが優勢となりそうだ。75日移動平均線(1万6352円=28日終値)を大きく割り込むことなく反発に転じれば、上昇トレンドが維持されることになる。

 市場関係者からは「欧州での金融システム不安が払拭されないなかで、国内の長期金利低下を背景に、銀行、保険、証券など金融株が売られた。ただ、9月期末配当の権利落ち分(115円程度)を考慮すると、日経平均株価の下落幅は100円程度にとどまったことになる」との見方が出ていた。

 28日の東京株式市場は、終始売りに押される展開で、日経平均株価は一時、前日比300円近く下げる場面もあった。円高警戒に加え、金融株の下げも全体相場の足を引っ張り、終値は前日比218円53銭安の1万6465円40銭と反落した。

 日程面では、主力サイトの「飲食店.COM」を中心とした飲食店出店・開業者および飲食店運営者と、飲食店に関わる各事業者とを繋ぐメディアプラットフォームの運営を手がけるシンクロ・フード<3963>が東証マザーズに新規上場する。

 このほかに、麻生財務相、黒田日銀総裁が全国証券大会であいさつ、8月の建設機械出荷額に注目。海外では、イエレンFRB議長がカンザスシティー連銀イベントでビデオ討論参加、米4~6月期のGDP確定値が焦点となる。(冨田康夫)

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)

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