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【市況】調整一巡感あるが短期的な戻りも達成感/後場の投資戦略

日経平均 <1分足> 「株探」多機能チャートより

日経平均 : 16490.41 (-54.15)
TOPIX  : 1329.34 (-6.50)

[後場の投資戦略]

 日経平均は8月上旬以来の16300円を割り込む局面もみられたが、その後は下げ幅を縮めてきている。ボリンジャーバンドでは-2σまで下げており、調整一巡感が意識されやすいところである。ただ、-1σ水準まで戻しているため、戻りについても達成感が意識されやすいところであろう。一目均衡表では雲の中での推移であり、16565円辺りに位置している雲をクリアしてくるまでは、強気にはなりづらいところ。もっとも、日銀のETF買入れへの思惑のほか、中間配当落ち分の再投資に伴う買いが意識されるようだと、この雲上限辺りを試す可能性もありそうだ。

 物色の流れとしては、円高一服の中で輸出関連の一角が買い戻されているが、強気にはなりづらいところである。米大統領候補による第1回討論会を受けた米国市場の反応を見極めたいほか、石油輸出国機構(OPEC)とロシアのエネルギー相による非公式会合の結果も見守りたいところである。積極的には動きづらいなか、低位材料株など、個人主体の売買が中心になりそうだ。(村瀬智一)
《MA》

 提供:フィスコ

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