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【経済】NYの視点:米8月小売りリセッション領域へ、9月FOMCでの利上げ観測後退


市場の9月連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ観測が一段と後退した。市場参加者は米国の8月小売売上高の低調な結果に失望。米金利先物市場での9月の利上げ確率は20%前後から18%へ低下した。12月の利上げ確率も再び50%を割り込んだ。

米国商務省が発表した8月の小売売上高は前月比‐0.3%と、市場予想の‐0.1%を下回り3月来のマイナスに落ち込んだ。前年比では+1.9%と、やはり3月来の低調な伸びにとどまった。また、この水準は景気後退時の水準と同水準。衣料、食料の支出に伸びが見られる一方、ガソリン支出や、スポーツ関連商品支出の鈍化が指数を押し下げた。

国内総生産(GDP)の算出に使用する食品、自動車、建材、ガソリンを除いたコントロールグループの小売売上高は前月比‐0.1%と、+0.4%へ改善予想に反して2か月連続のマイナスに落ち込んだ。7月分も横ばいから‐0.1%へ下方修正された。

アトランタ連銀は7?9月期GDPの成長見通しを従来の3.3%から3%へ引き下げた。米商務省が発表した8月小売売上高を受けて、実質個人消費の伸びを3.4%から3.1%へ下方修正。実質の政府支出も1.3%から0.8%へ引き下げた。

《NO》

 提供:フィスコ

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