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【市況】日銀ETF思惑もメガバンクが上値の重しか/後場の投資戦略

日経平均 <1分足> 「株探」多機能チャートより

日経平均 : 16689.31 (-39.73)
TOPIX  : 1319.35 (-3.64)

[後場の投資戦略]

 東証1部の騰落銘柄は値下がり数が1000を超えており、全体の過半数を占めている。セクターでは保険、不動産、その他製品、金属製品、機械がしっかり。半面、鉱業、銀行、石油石炭、海運、卸売、鉄鋼が冴えない。

 円相場が1ドル103円台と円安に振れて推移しているほか、日銀のETF買入れへの思惑から、日経平均、TOPIXは前引けにかけて下げ幅を縮めている。予想通りETF買入れが行われるようだと、プラス圏を回復してくることになりそうだ。ただし、メガバンクなどの戻りの鈍さや、指数インパクトの大きい値がさの戻りが限られるようだと、売り仕掛け的な商いも入りやすいため、指数と個別の動向を睨みながらの相場展開になりそうだ。

 一方で、米国市場ではNYダウ30種で唯一アップルが上昇していたが、この流れからアップル関連が堅調である。また、明日からのゲームショウ開幕を手掛かりに、VR/AR関連等を蒸し返してくる流れも注目される。日経平均はこう着レンジを突破することは厳しいだろうが、それ故に、中小型のテーマ株への循環物色は活発だろう。(村瀬智一)
《MA》

 提供:フィスコ

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