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【市況】中国本土株式概況:上海総合0.05%高と3日ぶり小反発、消費関連しっかり

上海総合 <日足> 「株探」多機能チャートより

13日の中国本土市場は強含み。主要指標の上海総合指数は、前日比1.53ポイント(0.05%)高の3023.51ポイントと3日ぶりに小反発した。上海A株指数も上昇し、1.57ポイント(0.05%)高の3165.00ポイントで引けている。外貨建てB株相場も値上がり。上海B株指数は1.23ポイント(0.35%)高の352.37ポイント、深センB株指数は2.69ポイント(0.23%)高の1174.16ポイントで終了した。

押し目買いが優勢。引け近くに値ごろ感に着目した買いが入っている。今週末の中秋節連休(本土は15日と16日が休場)を前に、資金ひっ迫懸念が高まっている。中国人民銀行(中央銀行)は13日、リバースレポを通じ計1600億人民元に上る資金を市中に供給したものの(12日の供給額は1150億人民元)、上海銀行間取引金利(SHIBOR)の翌日物は2.11%に上昇した。今年の2月以来、7カ月ぶり高水準で推移している。証券当局が「上場企業の重大資産再編管理弁法」を公布するなか、監督強化の動きも引き続き警戒された。取引時間中に公表された8月の小売売上高や鉱工業生産が上振れたことに関しては、特段の買い材料となっていない。

業種別では、小売や食品、旅行など消費関連株の上げが目立つ。政府系旅行グループ大手の中国国旅(601888/SH)は2.5%上昇する。今週15日からの中秋節連休を前に、増収の期待感が高まった。不動産株もしっかり。大手の保利地産(600048/SH)が1.3%高と上昇した。インフラ関連株や素材関連株、自動車株なども物色されている。

一方、保険株はさえない。中国太平保険(601601/SH)が2.4%安、中国平安保険(2318/HK)が1.1%安で引けた。時価総額上位のエネルギー株や、銀行株の一角も弱含んでいる。

(亜州IR)

《MT》

 提供:フィスコ

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