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【市況】好悪材料には過剰に反応する地合い【クロージング】

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

24日の日経平均は反発。99.94円高の16597.30円(出来高概算13億2000万株)で取引を終えた。海外株高のほか、原油先物相場の上昇を手掛かりに買い先行で始まった。その後は指数インパクトの大きいソフトバンクグ<9984>など値がさ株の一角がけん引する格好となり、16600円を回復する場面もみられた。

ただし、日銀のETF買入れに対する思惑から方向感が掴みづらいほか、週末に開催されるジャクソンホールでのFRB議長講演を見極めたいとする手控えムードも強く、16600を若干下回る水準でのこう着が続いた。

東証1部の騰落銘柄は値上がり数が全体の6割を占めていた。規模別指数は大型、中型、小型株指数いずれも上昇。セクターでは金属製品、保険、輸送用機器、陸運、非鉄、証券、ガラス土石の強さが目立つ半面、水産農林、石油石炭、小売、不動産、鉱業が小安かった。

日経平均は狭いレンジでの推移が続き、後場については35円程度の値幅にとどまっていた。トヨタ自<7203>など輸出関連などの強い値動きは安心感につながるが、再び円高に振れてくるようだと、内需系にシフトする可能性もあるため、方向感は定まり難いだろう。

ただ、その分個人主体の資金は、個別材料株などに集中しやすい。これにより好悪材料には過剰に反応することになり、より短期的な値幅取りを狙った資金が集中することになる。

《AK》

 提供:フィスコ

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