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【市況】明日の株式相場見通し=買い気盛り上がらず続落、円高進行に警戒感も

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 あす(16日)の東京株式市場は、引き続き売買エネルギー不足の地合いが予想され、外国為替市場で再び円高・ドル安進行懸念が強まっていることから、利益確定の売りが出やすい展開で、日経平均株価は続落となりそうだ。

 市場関係者からは「お盆休み期間とあって、15日の東証1部の売買代金は1兆5701億円と5月30日以来約2カ月半ぶりの低水準となった。ただ、まさに相場格言の“閑散に売りなし”で、1ドル101円台前半へと円高・ドル安が進行した割には、小幅安にとどまる推移となった。しかし、現状の水準を超えて更なる円高が進行した場合には、下げが加速する危険性は十分ある」との指摘があった。

 15日の東京株式市場は、極端な薄商いのなかで目先利益確定の売りに押される展開。日経平均株価は、途中プラス圏に浮上する局面もあったが、上値の重さが意識されて買いが続かず、日経平均株価終値は前週末比50円36銭安の1万6869円56銭と小幅反落した。東証1部の売買高は12億4377万株と今年最低を記録した。

 日程面では、7月の新築マンション市場動向に注目。海外では、米7月の消費者物価指数、米7月の鉱工業生産・設備稼働率、米7月の住宅着工・完工件数が焦点となる。(冨田康夫)

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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