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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):LINE、イーレックス、ゼンショHD、ユーグレナ

LINE <日足> 「株探」多機能チャートより
■LINE <3938>  4,430円  +195 円 (+4.6%)  本日終値
  LINE<3938>が急伸。先月15日の東証への新規上場日に公開価格3300円に対し5000円の高値を付けた後は、調整局面を続けてきたが、この日は4400円台まで上昇。9日につけた4385円の戻り高値を更新し、新たな上昇局面に入りつつある。アナリストからの強気評価が買い材料視されている。ドイツ証券は8日にレーティングを「バイ」とし目標株価を4800円としたが、「ソーシャルメディアとして急成長する間際にある」ことを理由に挙げている。また、みずほ証券も8日に同社株の投資判断を「買い」でカバレッジを開始。目標株価を5200円とした。サービス多様化と広告の成長余地の大きさを評価。「世界的に株式市場で有力メッセージング企業の株価上昇が鮮明」とし、その中でも、LINEのバリュエーションには「割安感がある」と指摘している。

■イーレックス <9517>  2,864円  +120 円 (+4.4%)  本日終値
 12日、イーレックス <9517> が決算を発表。17年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比4.8倍の6.9億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。電力の小売部門で契約件数が拡大し、12.1%の大幅増収を達成したことが寄与。仕入価格の下落による採算改善も利益を大きく押し上げた。

■ゼンショHD <7550>  1,829円  +73 円 (+4.2%)  本日終値
 ゼンショーホールディングス<7550>が4日続伸し、年初来高値を更新した。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が前週末12日付のリポートで、レーティング「ホールド」を継続し、目標株価を1400円から1700円へ引き上げたことが好感されている。同証券では、主に費用面で水道光熱費の低減や、人件費コントロールの寄与などを評価。また、同社は牛丼を中心に低価格領域業態を多く扱っており、外食業界の低価格志向や、円高による牛肉コストを中心にした収益改善の期待も大きいとしている。17年3月期営業利益は従来予想の170億円から181億円(会社計画177億1000万円)へ予想を引き上げた。

■飯田GHD <3291>  2,115円  +78 円 (+3.8%)  本日終値
 12日、飯田グループホールディングス <3291> が決算(国際会計基準=IFRS)を発表。17年3月期第1四半期(4-6月)の連結税引き前利益が前年同期比32.3%増の268億円に拡大して着地したことが買い材料視された。主力の戸建て住宅の販売単価上昇や、マンション販売の増加で増収を確保。原価管理を徹底したことも大幅増益に貢献した。上期計画の445億円に対する進捗率は60.4%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■ユーグレナ <2931>  1,495円  +47 円 (+3.3%)  本日終値
 12日、ユーグレナ <2931> が16年9月期の連結経常利益を従来予想の8.2億円→10億円に21.1%上方修正。増益率が13.8%増→37.7%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料。ミドリムシを使った健康食品の自社製品や受託製品の販売が好調に推移する中、広告費の抑制やコスト削減で販管費が想定を下回ることが寄与。

■コカ・コーラウエスト <2579>  2,707円  +84 円 (+3.2%)  本日終値
 12日、コカ・コーラウエスト <2579> が16年12月期の連結経常利益を従来予想の150億円→188億円に25.3%上方修正。増益率が9.3%増→37.0%増に拡大する見通しとなったことが買い材料。コーヒーやお茶の新製品を中心に清涼飲料の販売が堅調に推移する中、生産効率化で販管費が想定を下回ることが利益を押し上げる。健康食品や化粧品の販売増加も上振れに貢献する。業績上振れに伴い、今期の年間配当を従来計画の44円→46円(前期は41円)に増額修正したことも支援材料。

■スカパーJ <9412>  464円  +14 円 (+3.1%)  本日終値
 スカパーJSATホールディングス<9412>が3日ぶりに反発。午前11時ごろ、100%子会社スカパーJSATが通信衛星JCSAT-16の打ち上げに成功したと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。日本時間の14日午後2時26分に米フロリダ州ケープ・カナベラル空軍基地から、スペース・エクスプロレーション・テクノロジーズ(スペースX社、カリフォルニア州)の「ファルコン9」ロケットによって打ち上げられ、2時58分にロケットから分離したという。今後、静止軌道上での性能確認試験を経て運用を開始するとしており、Kuバンド(12~18GHz帯)およびKaバンド(26~40GHz帯)の軌道上予備衛星としての役割を担うとしている。

■関東電化工業 <4047>  1,046円  +31 円 (+3.1%)  本日終値
 関東電化工業<4047>が反発。同社が10日に発表した第1四半期(4~6月)の連結営業利益は前年同期比22%増の21億9600万円と好調だった。この決算に対して、いちよし経済研究所では、予想(17億2000万円)を上回ったとし「リチウムイオン二次電池材料の採算改善が大きかったと推測される」と指摘。特に車載分野での需要が拡大していることなどを評価している。同経研では17年3月期の連結営業利益は会社予想76億円に対し83億円(前期比4%減)への増額修正を見込んでいる。

■ツクイ <2398>  1,439円  +32 円 (+2.3%)  本日終値
 ツクイ<2398>が反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が前週末12日付のリポートで、レーティング「バイ」を据え置き、目標株価を1900円から2000円へ引き上げたことが好感されている。同証券では、デイサービス(DS)の利用者拡大を中心に、着実に業績が進捗していることを評価。17年3月期経常利益予想を43億円から45億円(会社計画41億5100万円)へ引き上げた。また、18年3月期を同55億円から57億円へ引き上げ、会社側の18年3月期を最終年度とする中期経営計画の数値目標である経常利益54億6500万円を超過すると見込んでいる。

■ブイ・テクノロジー <7717>  12,630円  +30 円 (+0.2%)  本日終値
 12日、ブイ・テクノロジー <7717> が決算を発表。17年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比3.3倍の10.7億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。前期に買収した液晶検査装置メーカー、オー・エイチ・ティーの業績上積みが収益を押し上げた。有機ELディスプレーや大型液晶パネル関連の大規模な設備投資の継続を背景に、中国や国内のパネルメーカー向けに検査関連装置や露光装置などの受注が好調だった。

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