【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ヨロズ、北越紀州紙、シチズンHD、アミューズ
ヨロズ <日足> 「株探」多機能チャートより
ヨロズ<7294>が急反落。前週末12日の取引終了後、17年3月期の連結業績予想について、売上高を1670億円から1640億円(前期比5.1%減)へ、営業利益を66億円から60億円(同40.1%減)へ下方修正したことが嫌気されている。売り上げが想定を下回っていることに加えて、米国での労務費の上昇などを織り込んだという。また、純利益は32億円(同13.5%減)の従来予想を据え置いたが、為替および株式市場の動向が不透明であるためとしている。同時に発表した第1四半期(4~6月)決算は、売上高415億1900万円(前年同期比0.4%増)、営業利益10億8700万円(同34.5%減)、最終損益8億6300万円の赤字(前年同期11億2800万円の黒字)だった。国内で部品売り上げが減少したほか、金型・設備売り上げが減少。また、米国は生産増加で売上高は伸長したものの、労務費の増加で営業損益は赤字となり、全体業績の足を引っ張った。
■日本電子 <6951> 387円 -41 円 (-9.6%) 本日終値 東証1部 下落率6位
12日、日本電子 <6951> が17年3月期上期(4-9月)の連結経常損益を従来予想のトントン→22億円の赤字(前年同期は17.1億円の黒字)に下方修正したことが売り材料。理科学計測機器や医用機器の販売が想定を下回ることが響く。急激な円高進行も収益を大きく圧迫する。
■北越紀州製紙 <3865> 692円 -68 円 (-9.0%) 本日終値 東証1部 下落率8位
12日、北越紀州製紙 <3865> が決算を発表。17年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比17.2%減の22.6億円で着地したことが売り材料視された。カナダのパルプ会社の買収効果で2ケタ増収を達成したものの、円高で為替差損19.2億円が発生したことが利益を圧迫した。上期計画の75億円に対する進捗率は30.1%にとどまり、計画未達を懸念する売りが向かった。
■シチズンHD <7762> 510円 -49 円 (-8.8%) 本日終値 東証1部 下落率9位
シチズンホールディングス<7762>が反落。同社は12日の取引終了後、17年3月期の連結業績予想の修正を発表。売上高を3400億円から3190億円(前期比8.4%減)へ、営業利益を285億円から215億円(同29.4%減)へ、純利益を190億円から125億円(同5.3%減)へ下方修正、これを嫌気した。為替が想定以上に円高に推移していることに加え、時計事業の市況環境が悪化していることか要因。第2四半期以降の為替レートについては1ドル=100円、1ユーロ=110円を想定している。
■アミューズ <4301> 1,920円 -183 円 (-8.7%) 本日終値 東証1部 下落率10位
12日、アミューズ <4301> が決算を発表。17年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比54.4%減の12.5億円に大きく落ち込んで着地したことが売り材料視された。サザンオールスターズなどの大型コンサートツアーの減少で、コンサートグッズやCDなどの販売が落ち込んだことが響いた。人気マンガ「ワンピース」のテーマパークが不振だったことも減益要因となった。
■MS&AD <8725> 2,877.5円 -166.5 円 (-5.5%) 本日終値
12日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は63%減益で着地」が嫌気された。MS&ADインシュアランスグループホールディングス <8725> が8月12日大引け後(15:00)に決算を発表。17年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比62.5%減の492億円に大きく落ち込み、通期計画の2850億円に対する進捗率は17.3%にとどまり、5年平均の38.0%も下回った。
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■東燃ゼネラル石油 <5012> 883円 -51 円 (-5.5%) 本日終値
12日に決算を発表。「上期経常が62%減益で着地・4-6月期も57%減益」が嫌気された。東燃ゼネラル石油 <5012> が8月12日大引け後(15:00)に決算を発表。16年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結経常利益は前年同期比62.1%減の152億円に大きく落ち込み、通期計画の470億円に対する進捗率は32.4%となった。
⇒⇒東燃ゼネラル石油の詳しい業績推移表を見る
■郵船ロジスティクス <9370> 979円 -54 円 (-5.2%) 本日終値
郵船ロジスティクス<9370>が反落。12日付で岡三証券がレーティング「中立」継続、目標株価を1170円から1080円へ引き下げた。日本発航空輸出混載重量は自動車部品関連荷物が堅調に推移しているものの、力強さに欠ける状況、また航空貨物スペース価格が高止まりしていることからマージンが縮小していることを指摘。17年3月期は通期連結営業利益で会社側計画の100億円(前期90億5700万円)に対して従来予想の98億円から97億円へ引き下げている。
■日本郵政 <6178> 1,318円 -60 円 (-4.4%) 本日終値
12日、日本郵政 <6178> が決算を発表。17年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比39.8%減の1461億円に落ち込んだことが売り材料視された。簡易生命保険の契約満期に伴う保有契約の減少で、かんぽ生命保険 <7181> が大幅減益となったことが響いた。国債利息が減少したゆうちょ銀行 <7182> も収益を圧迫した。通期計画の7700億円に対する進捗率は19.0%にとどまり、計画未達を懸念する売りが向かった。
■ネクソン <3659> 1,380円 -26 円 (-1.9%) 本日終値
ネクソン<3659>が続落。同社はオンラインゲームを手掛けるが、1~9月期の低調な業績見通しが嫌気されている。SMBC日興証券が12日付で同社株の投資評価を「2」から「3」に引き下げるとともに、目標株価を1850円から1450円に下方修正しており、これが株価にネガティブに作用した。SMBC日興証券では、エンタテインメントセクターにおいて相対的に円高デメリットが大きいこと、新規タイトルの寄与の遅れによる成長ペースの鈍化懸念などを引き下げの理由に挙げている。
●ストップ高銘柄
北川精機 <6327> 376円 +80 円 (+27.0%) ストップ高 本日終値
シーエスロジネット <2710> 248円 +50 円 (+25.3%) ストップ高 本日終値
ダブルスタンダード <3925> 2,879円 +500 円 (+21.0%) ストップ高 本日終値
AWSホールディングス <3937> 6,080円 +1,000 円 (+19.7%) ストップ高 本日終値
エナリス <6079> 622円 +100 円 (+19.2%) ストップ高 本日終値
など、8銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース