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【市況】12日の米国市場ダイジェスト:ダウは37ドル安、軟調な経済指標を嫌気

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

■NY株式:ダウは37ドル安、軟調な経済指標を嫌気

NYダウ       ナスダック
終値 :18576.47  終値 :5232.90
前日比:-37.05    前日比:+4.50
始値 :18595.65  始値 :5219.66
高値 :18606.06  高値 :5233.34
安値 :18535.86  安値 :5215.55

12日の米国株式相場はまちまち。ダウ平均は37.05ドル安の18576.47、ナスダックは4.50ポイント高の5232.90で取引を終了した。7月の小売売上高、生産者物価指数(PPI)、8月ミシガン大学消費者景況感指数が予想を下振れたことで米景気の先行き懸念が高まり、売りが先行。原油相場の上昇で下値は限られており、引けにかけて下げ幅をやや縮小した。セクター別では、エネルギーや食品・生活必需品小売が上昇する一方で素材や自動車・
自動車部品が下落した。

化学メーカーのダウ・ケミカル(DOW)とデュポン(DD)は両社の合併計画が市場の寡占に繋がるとして、欧州委員会が調査に乗り出したことが報じられ、下落。軟調な経済指標による利上げ観測の後退を受け、JPモルガン(JPM)やゴールドマンサックス(GS)などの金融各社が売られた。一方で、百貨店のJCペニー(JCP)は決算で赤字幅が予想より縮小したことが好感され、上昇。同じくノードストローム(JWN)も決算内容が好感され、堅調推移となった。

本日発表された小売売上高は予想を下ぶれたものの、雇用統計では賃金上昇が示されており、消費活動が停滞するとは考えにくい。

Horiko Capital Management LLC


■NY為替:米小売のネガティブサプライズでドル急落、100.83円/1.1221ドル

12日のニューヨーク外為市場でドル・円は、102円02銭から100円83銭へ下落して101円28銭で引けた。米国の7月小売売上高や生産者物価指数が予想を下回ったため、債券利回り低下に伴うドル売りが加速。

ユーロ・ドルは、1.1150ドルから1.1221ドルへ上昇し1.1164ドルで引けた。欧米金利差の縮小でユーロ買い・ドル売りが加速。ユーロ・円は、113円86銭から112円73銭へ下落した。株安を嫌ったリスク回避の円買いが優勢となった。

ポンド・ドルは、1.3035ドルへ上昇後、1.2904ドルへ反落。英米金利差の縮小で上昇後、高値からは英国の6月建設業生産高の一段の悪化など低調な経済指標を受けて英中銀による追加緩和観測が強まりポンド売りが加速。ドル・スイスは、0.9764フランから0.9708フランへ下落した。


■NY原油:続伸で44.49ドル、ドル安やOPEC会合への思惑を材料に

NY原油は続伸(NYMEX原油9月限終値:44.49↑1.00)。7月の米小売売上高など米経済指標が相次いで市場予想を下回ったことから、為替市場ではドルが主要通貨に対して弱含む格好に。9月のOPEC非公式会合への思惑も加わり、原油先物は3週間ぶりの高値をつけた。

日足チャートでは、200日移動平均線レベルからの反発を迎えている。100日移動平均線まで戻していることから、目先、50日移動平均線が位置する46ドル手前を意識した展開となろう。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  14.91ドル +0.03ドル(+0.20%)
モルガン・スタンレー(MS) 29.17ドル -0.21ドル(-0.71%)
ゴールドマン・サックス(GS)163.25ドル -0.61ドル(-0.37%)
インテル(INTC)      34.57ドル -0.11ドル(-0.32%)
アップル(AAPL)      108.18ドル +0.25ドル(+0.23%)
アルファベット(GOOG)   807.05ドル -1.15ドル(-0.14%)
フェイスブック(FB)    124.88ドル -0.02ドル(-0.02%)
キャタピラー(CAT)     83.00ドル -0.24ドル(-0.29%)
アルコア(AA)       10.17ドル -0.25ドル(-2.40%)
ウォルマート(WMT)     73.89ドル +0.09ドル(+0.12%)
スプリント(S)       6.09ドル -0.01ドル(-0.16%)

《NO》

 提供:フィスコ

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