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2016年08月13日12時03分

【経済】三井智映子と始める資産運用入門11:株主優待の魅力と銘柄の選び方

日清食HD <日足> 「株探」多機能チャートより

こんにちは、フィスコリサーチレポーター三井智映子です。
皆さんと一緒に資産運用について考える連載「三井智映子と始める資産運用入門」。今回と次回は株式投資の中でも大人気の「株主優待」についてご紹介しますね!

■株主優待制度とは
株主優待とは、企業が自分の会社に投資してくれている株主に、自社の製品やサービス、割引券、優待券、食品などの特典を提供するという制度です。これ、実は日本独自のもので、お中元やお歳暮などの習わしが起源とされていますが、日本人の精神にフィットしたものなのかもしれませんね。
「優待を毎年くれるから、ちょっと株価が下がっても保有していよう」という長期ホルダーさんも多く、株主優待を実施する企業は年々増えています。現在は、なんと1200社以上の企業が株主優待を実施しているんですよ。
5万円程度の資金があれば株主優待がもらえる企業もたくさんありますので、投資ビギナーさんは株主優待銘柄から投資を始めるのもアリだと思います。

■どんなものがもらえるの?
例えば日清食品ホールディングス<2897>やカゴメ<2811>の株主になると、自社グループ製品詰め合わせが送られてきます。食品関連株の自社製品は家族で楽しむことにもつながりますので人気が高いんです。
また、外食で使える優待銘柄は利回りも良いものも多く、サラリーマンの方にも嬉しい優待です。例えばアトム<7412>は居酒屋やかっぱ寿司で使えるポイントが、吉野家ホールディングス<9861>は牛丼の吉野家やはなまるうどんなどで使えるサービス券がもらえます。他にも、お米やクオカード、図書券、映画のチケットなど、使い勝手のいいものを提供する企業や、ユニークなところではコンサートやメディカル検査、婚活パーティーにご招待などを株主優待にしている企業などもあります。

■優待の権利確定日までに購入しよう
株主優待の内容は、企業のホームページの「投資家の方へ」とか、「IR情報」というところに掲載されています。何株以上保有でどんな優待が受けられるのか、しっかりチェックしましょう。保有する株数が多くなればより有利な優待を受けられる場合もあります。
ここで注意していただきたいのは、株を買うタイミングです。株主優待を受ける権利が確定する日(権利確定日)というのが、各企業それぞれに定められていて、この日に所定の株数を保有している人に優待が提供されるからです。この権利確定日がいつなのかもチェックしておいてください。
さらに、権利確定日に株主であることを認めてもらうためには、権利付最終日と言われる、権利確定日の3営業日前までに株式を買っておく必要がありますので気をつけてください。
ちなみに、権利付最終日の当日に買っても大丈夫で、権利付最終日の翌日(権利確定日の翌日??)まで持ち越せばOK。つまり、権利確定日だけ株を保有していれば株主優待をゲットできるわけです。

■どんな銘柄を選べばいいのか!?
言うまでもなく、第一に自分にとって使いたい優待であるかどうかがポイントです。使わなければどんなに高価な優待をゲットしてもあまり意味がありません。
あとは何に気をつけて選べばいいかと言いますと、資産運用としては利回り重視で選ぶことをオススメします。例えば外食系銘柄の三光マーケティングフーズ<2762>は「東方見聞録」「月の雫」などで使える優待券をもらえるのですが、その優待額と予想配当金の額を加えた「実質利回り」は8%を超えます(8月5日現在)。またレジャー系銘柄のレオパレス21<8848>は優待でレオパレスリゾートホテル無料宿泊券がもらえる上、予想配当利回りも約3%あります。
このように、実質利回りの高い銘柄はかなり多いので、預金と比べると株価変動リスクはあるものの、その分リターンはかなり大きいと思います。

■優待銘柄の調べ方
先ほど、優待銘柄を選ぶ際には企業のホームページで優待内容や権利確定日などをチェックしましょうとお話ししました。でもこれをひとつひとつ確認し、株価もチェックして……というのを毎回やるのは意外と大変です。
そこで私は、証券会社のウェブサイトを活用することをおすすめしたいと思います。多くのネット証券では自社サイトに銘柄検索機能を用意しています。そこで「株主優待検索」を選び、検索項目を指定すれば、条件に合った銘柄が表示されてきますので、とても便利ですし、見ているだけでも楽しめますよ。
こうした検索機能は、各社とも力を入れていて充実していますが、こと株主優待に関する検索では、「つなぎ売り(クロス取引)」ができる銘柄も簡単に絞り込むことができる点で、SBI証券のサイトがかなり優れていると思います。この「つなぎ売り」については、次回詳しくお伝えしますね。


三井智映子と始める「資産運用入門」は資産運用の基礎を三井智映子の見解でコメントしています。

フィスコリサーチレポーター 三井智映子

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 提供:フィスコ

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