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【市況】今週の【早わかり株式市況】 大幅反発・2ヵ月半ぶり高値、世界株高でリスクオン強まる

日経平均 <週足> 「株探」多機能チャートより

 今週の株式市場は、世界株高を背景にリスクオン姿勢が強まり、日経平均株価は大幅に反発。6月1日以来およそ2ヵ月半ぶりの高値を付け、1万7000円大台乗せを意識される水準まで上昇した。

 週初の8日は、前週末に発表された好調な米雇用統計や為替市場で円安が進んだことが好感され、日経平均は396円高と急反発。7月11日以来の上げ幅を記録した。

 翌9日は円安基調を下支えに利益確定売りをこなし、日経平均は続伸。10日は為替が円高に転じたうえ、前日までの2日間で日経平均の上げ幅が500円を超えていたこともあって、利益確定売りに押され小反落した。ただ、日経平均は後場に切り返し一時プラスに転じる場面もあり、相場の底堅さを伺わせた。

 祝日「山の日」と週末との狭間となる12日は世界株高や原油高に加え、為替の円安基調も追い風にリスクオン姿勢が強まり、日経平均は大幅に反発し、1万7000円大台乗せを意識される水準まで上昇した。

 日経平均株価は、前週比665円(4.09%)高の1万6919円と3週ぶりに大幅反発、6月1日以来の高値水準で取引を終えた。週間の振れ幅は488円と、前週の756円から縮小した。


 来週は、世界株高や円安基調を背景に運用リスクを取る動きが強まっており、相場は強含みの展開となりそうだ。重要イベントとしては、国内では15日朝に発表される4-6月期GDPや18日朝に発表される7月貿易収支が注目される。海外では16日に発表される米国7月の消費者物価や住宅着工件数に注視が必要だろう。

◆マーケット・トレンド(8月8日~12日)

【↑】 8月 8日(月)―― 396円高と急反発、米雇用統計の予想上振れと円安を好感
 日経平均 16650.57( +396.12)  売買高21億1748万株 売買代金 2兆2593億円

【↑】 8月 9日(火)―― 続伸、円安を下支えに利食い売りをこなす
 日経平均 16764.97( +114.40)  売買高18億9247万株 売買代金 2兆2254億円

【↓】 8月10日(水)―― 3日ぶりに反落、円高進行や祝日前で利益確定売り優勢
 日経平均 16735.12( -29.85)  売買高17億0031万株 売買代金 2兆0906億円

【-】 8月11日(木)―― 休場(山の日)

【↑】 8月12日(金)―― 反発・1万7000円接近、海外株高・原油高・円安でリスクオン強まる
 日経平均 16919.92( +184.80)  売買高17億7292万株 売買代金 2兆1364億円

◆セクター・トレンド(8月8日~12日)

(1)ダイキン <6367> など機械、三菱電 <6503> など電機といった輸出株が買われた
(2)三菱UFJ <8306> など銀行、東京海上 <8766> など保険といった金融株は反発
(3)住友不 <8830> 、菱地所 <8802> など不動産株が買い戻された
(4)住友電 <5802> など非鉄、新日鉄住金 <5401> など鉄鋼といった素材株も堅調
(5)JR東海 <9022> など陸運、武田 <4502> など医薬といったディフェンシブ株は戻り鈍い

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