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【市況】明後日の株式相場見通し=お盆休み控え見送り、25日・75日両移動平均線のGC接近

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 明後日(12日)の東京株式市場は、お盆休み目前の週末とあって、休暇中のリスクを回避したいとの姿勢からポジション調整の売りが優勢となりそうだ。ただ、チャート面では、25日・75日の両移動平均線のゴールデンクロス(GC)が接近しており、中期的には先高期待感が強まっている。また、金額が増額されている日銀による上場投資信託(ETF)買い入れ姿勢も株価の下支え要因となりそうだ。

 市場関係者からは「毎年この時期は、お盆休みと夏の高校野球で市場参加者が減少し、閑散商いの傾向が指摘されるが、今年はこれにリオ五輪も加わっている。さらに、4~6月期の決算発表が一巡すると手掛かり難が増すことになりそうだ」との見方が出ていた。

 10日の東京株式市場は、円高進行を嫌気して主力株中心に上値の重い展開となった。ただ、下値は頑強で、後場には前日比プラス圏に切り返す場面もあった。日経平均株価終値は、前日比29円85銭安の1万6735円12銭と小幅反落した。

 日程面ではオプションSQに注目。海外では、米7月の小売売上高・生産者物価指数、中国7月の鉱工業生産指数・小売売上高・都市部固定資産投資、ユーロ圏4~6月期のGDP改定値が焦点となる。(冨田康夫)

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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