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【市況】東京株式(大引け)=396円高、海外株高と円安好感でほぼ高値引け

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 8日の東京株式市場は、前週末の欧米株高と円安を背景に広範囲に買いが優勢となった。市場予測を上回る米雇用統計がリスク選好ムードをもたらし、日経平均株価はこの日の高値圏で着地した。

 大引けの日経平均株価は前週末比396円12銭高の1万6650円57銭と急反騰。東証1部の売買高概算は21億1748万株、売買代金概算は2兆2593億1000万円。値上がり銘柄数は1392、対して値下がり銘柄数は502、変わらずは76銘柄だった。

 前週末の欧米株は総じて上昇、米国市場ではナスダック指数とS&P500指数などが史上最高値を更新、これを受けてきょうの東京市場は、主力株をはじめ広範囲に買われる展開となった。注目された米雇用統計が事前の市場コンセンサスを大きく上回り、米経済の強さが確認されるとともに、米利上げ観測の高まりを背景に為替相場が円安に傾いたことも投資家心理を改善させている。日経平均は高く始まったあとも次第高の展開となり、結局400円近い上昇でほぼ高値引けとなった。銀行や保険、不動産などが上昇し、全体の地合いを良くした。個別には好決算を発表した銘柄への物色意欲が引き続き旺盛だった。

 個別では、トヨタ自動車<7203>が買われ、ファーストリテイリング<9983>も大幅高。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクへの買いも目立った。好決算を評価しパイオニア<6773>が商いを伴い急伸、同様に東急建設<1720>、LIXILグループ<5938>なども値を飛ばした。竹内製作所<6432>、トプコン<7732>などの上げも目立つ。

 半面、抗がん剤「オプジーボ」の治験結果を受けて小野薬品工業<4528>がストップ安に売られたほか、業績見通しを嫌気されウェルネット<2428>も値幅制限いっぱいまで下落した。業績下方修正を嫌気されワコム<6727>も大幅安。ダブル・スコープ<6619>、クックパッド<2193>、ステラ ケミファ<4109>などの下げもきつい。

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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