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【市況】今週の【JASDAQ市場】8月1~5日『新興市場は物色の圏外に置かれる』

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

【日経平均のプラス転換で上げ幅拡大、インターライフなど買われる】1日(月)

■概況■2474.37、+5.39
1日(月)のJASDAQ市場では、JASDAQ平均とJASDAQ-TOP20が続伸、J-Stock Indexは反落となった。値上がり:288銘柄、値下がり:288銘柄、変わらず:70銘柄。JASDAQ平均は日本銀行による追加金融緩和を受けて、前週末の引けにかけ強含みとなった流れを引き継いで買いが先行した。その後は日経平均がプラスに切り返すとともに上げ幅を拡大する展開となったが、後場に入ると前週上昇の目立った銘柄に利益確定の動きも見られた。


◆注目銘柄◆
インターライフ<1418>がジャスダック売買代金トップで13%超の上昇。都知事選の結果を受けた思惑から、同社やテックファム<3625>などカジノ関連銘柄に物色が向かった。第1四半期決算が好感されたヒロセ通商<7185>はストップ高比例配分。また、今期業績予想を上方修正したデジタルアドベ<4772>が急伸したほか、ネクストウェア<4814>や日本アイエスケ<7986>も10%超の大幅高となった。その他売買代金上位では、日本ラッド<4736>、FVC<8462>、リプロセル<4978>などが上昇した。一方、第1四半期決算が市場予想を上回ったセリア<2782>は買いが先行したものの、後場に入ると値を崩した。夢真HD<2362>も決算発表を受けて材料出尽くし感から急反落。マクドナルド<2702>、IRJ?HD<6035>、プロパスト<3236>も下落した。また、東テク<9960>や北川精機<6327>は10%超の下落となった。


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【相対的に堅調、主力大型株から資金シフトの兆しも】2日(火)

■概況■2481.53、+7.16
2日(火)のJASDAQ市場では、JASDAQ平均とJASDAQ-TOP20が続伸、J-Stock Indexは続落となった。値上がり:298銘柄、値下がり:247銘柄、変わらず:89銘柄。JASDAQ平均は朝方の買い一巡後、狭いレンジでのもみ合いに終始した。主力大型株の上値が重くなる中、新興市場の中小型株に資金がシフトしつつもあるようだ。テーマ関連の一角で強い動きが目立った。


◆注目銘柄◆
チエル<3933>が大幅高、指導要領案でICT環境の整備が盛り込まれたことが材料視される。アイサンテクノ<4667>、FVC<8462>、ドーン<2303>は自動運転関連として政策期待が高まった。ヒロセ通商<7185>、日本アイエスケ<7986>なども連日の上昇。半面、インターライフ<1418>、テックファム<3625>などカジノ関連銘柄には利食い売りが優勢。デジタルアドベ<4772>、日本ラッド<4736>なども急反落。JASDAQ-TOP20では、ザイン<6769>、ユビキタス<3858>などがしっかり。一方、インフォコム<4348>、ハーモニック<6324>などさえない。


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【日経平均に連動する形で後場は一段安】3日(水)

■概況■2457.78、-23.75
3日(水)のJASDAQ市場では、JASDAQ平均とJASDAQ-TOP20が反落、J-Stock Indexは続落となった。値上がり:128銘柄、値下がり:448銘柄、変わらず:53銘柄。JASDAQ平均は売り先行後にもみ合いとなったが、後場に入って日経平均が下げ幅を広げると、同様に一段安の展開となった。為替の円高進行など外部環境の悪化をマイナス視、短期資金も見送りムードを強める形に。


◆注目銘柄◆
プロルート<8256>が急伸、4-6月期営業利益が上期計画を超過と好決算を好感。マクドナルド<2702>は反発で、アイレックス<6944>、北川精機<6327>などは短期資金の関心が向かう。アイサンテクノ<4667>、リプロセル<4978>なども強い動きに。半面、セプテーニHD<4293>は大幅安、株式分割など発表も市場予想下回る通期計画がネガティブ視される。チエル<3933>、ドーン<2303>、日本アイエスケ<7986>などは大幅反落。インターライフ<1418>は大幅続落。JASDAQ-TOP20では、マクドナルドのほか、インフォコム<4348>がしっかり。一方、ユビキタス<3858>、ザイン<6769>などがきつい下げ。


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【景気敏感の大型株が買われるなかで新興市場は物色の圏外に置かれる】4日(木)

■概況■2453.31、-4.47
4日(木)のJASDAQ市場では、JASDAQ平均、JASDAQ-TOP20、J-Stock Indexともに続落となった。値上がり:267銘柄、値下がり:260銘柄、変わらず:85銘柄。JASDAQ平均は小高くスタートした後は伸び悩み、前場中頃からは安値圏でのもみ合いが続く格好に。日経平均が引けにかけて景気敏感株中心に強い動きを続ける中、新興市場の中小型株は物色の圏外に置かれる。


◆注目銘柄◆
ダルトン<7432>がイトーキ<7972>のTOB価格さや寄せで急伸。タツモ<6266>上期業績の上方修正で、ケイブ<3760>は「ゴシックは魔法乙女」テレビCM展開と伝わり、それぞれ大幅高となる。ドーン<2303>はアナリストの高評価が材料視されたもよう。アクモス<6888>なども急伸。半面、プロルート<8256>は前日に急伸の反動で急反落。セプテーニHD<4293>は大幅続落で、マクドナルド<2702>は反落。日本ラッド<4736>、エン・ジャパン<4849>、FVC<8462>なども軟調。JASDAQ-TOP20では、クルーズ<2138>、ユビキタス<3858>がしっかり。一方、マクドナルドのほか、セリア<2782>も下げ目立つ。


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【伸び悩む、週末要因からの手仕舞い売り圧力も強まる】5日(金)

■概況■2447.91、-5.40
5日(金)のJASDAQ市場では、JASDAQ平均、J-Stock Indexが続落、JASDAQ-TOP20は反発となった。値上がり:241銘柄、値下がり:277銘柄、変わらず:90銘柄。JASDAQ平均は朝方こそ買い優勢となったものの、その後は伸び悩み、大引けにかけて下げ幅を広げていく動きとなった。依然として新興市場への資金シフトが見られない中で、週末要因に伴う手仕舞い売り圧力も強まった。


◆注目銘柄◆
アイビー<4918>は業績上方修正や中間配実施発表でストップ高。クルーズ<2138>、極楽湯<2340>は4-6月期の好決算が買い材料視される。政府が特区で短期向けにも民泊解禁の方針と報じられたことで、アパマンHD<8889>、プロパスト<3236>などの民泊関連も賑わう。ラック<3857>は投資判断格上げが材料視され、ダルトン<7432>は連日の急伸。半面、DAC<4281>は4-6月期の大幅最終減益が嫌気される。アクモス<6888>は急反落で、セプテーニHD<4293>、日本ラッド<4736>は大幅続落。JASDAQ-TOP20では、クルーズのほか、メイコー<6787>がしっかり。一方、ハーモニック<6324>、田中化研<4080>などがさえない。


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《TM》

 提供:フィスコ

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