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【市況】今週の【特異日&変化日】カレンダー (8月8日-12日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

―アノマリーが語る「上げやすい日、下げやすい日」―

 ここでの「特異日」とは、日経平均株価の日足が前日比で上げた場合を「勝ち」、下げた場合を「負け」とした時、過去10年間で「7勝以上」「7敗以上」の偏りを示す、経験則上、上昇・下落しやすい日を指します。

【前週(8月1日-5日)】

 前週は8月3日(水)から5日(金)まで「3勝7敗」のマイナス特異日が3日続きました。このマイナス特異日の集中期間の初日であり、新月も重なった3日に日経平均は308円安と窓を空けて急落。1万6500円前後で小康状態を保っていたチャートに亀裂を入れ、上昇相場の継続に不安を残す形となってしまいました。

 一目均衡表の変化日の分布をみると、8月1日(月)に6月24日安値から基本数値26日目、1月21日安値から4月25日高値の対等日が到来。翌2日(火)には7月21日高値から9日目、7月8日安値から17日目、6月16日安値から33日目、さらには2月1日高値から5月2日安値の対等日、7月8日安値から7月21日高値の対等日と変化日が集中していました。

 日経平均は2日に244円安と変調のシグナルを発した後、マイナス特異日の3日に308円安と続落。結局この下げが響いて週間では314円安と続落しています。

【今週(8月8日-12日)】

 今週はオプションSQ算出日でもある12日(金)が「2勝8敗」と唯一の特異日となります。祝日(11日「山の日」)明けとなるこの日には、中国鉱工業生産や中国小売売上高、米国売上高といった米中経済指標の発表が予定されています。

 一目均衡表の変化日をみても、12日には1月21日安値から5月2日安値の対等日、3月14日高値から5月31日高値の対等日といった日柄が集中しています。

 市場は夏休みモードへの突入で市場参加者の層が薄くなる時期でもあります。夏枯れで小浮動に終始してしまう展開も想定されますが、一方で薄商いの中、売り方・買い方の仕掛けによる相場急変の可能性も捨て切れません。週末にかけての動向が注目されます。

▲【 7敗以上 】
  8月12日(金) ○2-●8:SQ、中国鉱工業生産

※○は「勝ち(前日比プラス)」、●は「負け(前日比マイナス)」を表し、例えば「○7-●3」は7勝3敗を意味します。

 【一目均衡表:変化日】
 8月10日 33(6/24L)
 8月12日 1/21L-5/2L、3/14H-5/31H

※8月10日の「33(6/24L)」は6月24日安値(L)から一目均衡表の基本数値33日目の到来を示す。8月12日の「1/21L-5/2L」は1月21日安値(L)から5月2日安値(L)の日柄を5月2日から取った対等日を意味する。

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