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【市況】日経平均は大幅続落、円高進行を嫌気して300円超の下落/相場概況

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均は大幅続落。前日の欧米株安に加え、日米の金利差縮小等による円高進行や原油価格の下落などを受けて、日経平均は164円安からスタートした。前場には円高一服や日本銀行の上場投資信託(ETF)買い入れへの期待から、やや下げ幅を縮める場面があった。ただ、後場に入ると1ドル=100円台まで円高が進み、日経平均は一時16056.67円(前日比334.78円安)まで下落した。経済対策の決定や内閣改造の実施で材料出尽くしとの声や、日銀のETF買い入れによる市場への影響は期待ほど見込めないとの見方もあった。

大引けの日経平均は前日比308.34円安の16083.11円となった。東証1部の売買高は22億4069万株、売買代金は2兆4585億円だった。業種別では、前日に続き全33業種がマイナスとなり、証券、不動産業、ガラス・土石製品、銀行業が4%超下落した。一方、卸売業は小幅な下げにとどまった。

個別では、三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>、みずほ<8411>といったメガバンク株が売られたほか、ソフトバンクグ<9984>、トヨタ自<7203>などが軟調。取引時間中に決算発表した富士重<7270>は5%安。三井不<8801>が6%近く下落するなど不動産株も下げが目立った。前日に第1四半期決算と上期予想の下方修正を発表したカシオ<6952>は商いを伴って14%近い下げ。また、ニッセンHD<8248>は7&iHD<3382>との株式交換比率にサヤ寄せする格好でストップ安まで売られ、アダストリア<2685>、丸和運輸機関<9090>などとともに東証1部下落率上位となった。一方、前日に発表した決算が好感されKDDI<9433>、ホンダ<7267>、三菱商事<8058>が買われたほか、ファミリーM<8028>は日経平均採用に伴う売買インパクトが材料視され急伸。国内ユニクロの7月既存店売上高がポジティブ視されたファーストリテ<9983>も上昇し指数を支えた。任天堂<7974>、日本電産<6594>、三井物産<8031>はしっかり。また、マイクロニクス<6871>がストップ高まで買われ、ヤマハ<7951>、インタワクス<6032>などとともに東証1部上昇率上位となった。
《HK》

 提供:フィスコ

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