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【市況】概況からBRICsを知ろう~ロシア株式市場は5日ぶりに反落、連日の上昇で高値警戒感が強まった

上海総合 <日足> 「株探」多機能チャートより

【ブラジル】ボベスパ指数 57308.21 +1.13%
29日のブラジル株式市場は反発。主要指標のボベスパ指数は前日比641.09ポイント高(+1.13%)の57308.21で取引を終えた。57473.83まで上昇した後、一時56339.59まで下落した。

今年6月の財政赤字が市場予想以上に縮小したとの報告を受け、格上げ期待がやや高まった。テメル暫定政権は、来年の財政赤字を一段と縮小させる方針を示していた。また、ブラジルへの投資が拡大しているとの報告も支援材料。テメル大統領代行はこのほど、外資が今月、石油開発と電力分野に計43億米ドルの資金を投入したと発言した。

【ロシア】MICEX指数 1944.62 -0.50%
29日のロシア株式市場は5日ぶりに反落。主要指標のMICEX指数は、前日比9.83ポイント安(-0.50%)の1944.62で取引を終了した。1955.07から1939.28まで下落した。

連日の上昇で高値警戒感が強まったほか、原油価格の下落を受け、資源銘柄を中心に売りが広がった。一方、指数の下値は限定的。通貨ルーブルが米ドルに対して上昇したことを受け、銀行の一角に買いが広がった。ロシア中央銀行が政策金利を10.5%に据え置いたことがルーブルの買いにつながったもようだ。

【インド】SENSEX指数 28051.86 -0.56%
29日のインドSENSEX指数は3日ぶりに反落。前日比156.76ポイント安(-0.56%)の28051.86、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同27.80ポイント安(-0.32%)の8638.50で取引を終えた。

おおむねマイナス圏で推移し、終盤に下げ幅をやや拡大させた。原油価格の下落が資源銘柄の圧迫材料。また、不良債権の増加報告なども銀行セクターの売り手掛かりとなった。報告によると、インドの不良債権は直近数年で急速に増加しており、現在の不良債権残高は約6兆ルピー(約9兆3600億円)となり、前年末時点の4兆5000億ルピーを大幅に上回っている。

【中国本土】上海総合指数 2979.34 -0.50%
29日の上海総合指数は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比14.98ポイント安(-0.50%)の2979.34ポイントに反落した。

金融規制強化の動きを嫌気。中国銀行業監督管理委員会はこのほど、「商業銀行理財業務監督管理弁法」の制定を研究中と公表した。報道によると、同弁法は商業銀行の理財商品(高利回りの投資商品)業務に対し、規制を強化する内容という。政策期待のある銘柄や、決算が良好だった銘柄などが物色され下げ渋る場面がみられたものの、結局、安く引けている。

《CS》

 提供:フィスコ

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