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【市況】19日の中国本土市場概況:上海総合指数は小幅安、金融緩和期待の後退で金融株が売られる

上海総合 <日足> 「株探」多機能チャートより

19日の中国本土市場は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比6.97ポイント(0.23%)安の3036.60ポイントと続落した。上海A株指数も下落し、7.32ポイント(0.23%)安の3178.79ポイントで引けている。一方、外貨建てB株相場はまちまち。上海B株指数は0.06ポイント(0.02%)安の351.33ポイント、深センB株指数は2.09ポイント(0.18%)高の1138.43ポイントで終了した。
金融緩和に対する期待がやや後退する流れ。中国人民銀行(中央銀行)が18日、資金供給ツールの一つ「中期流動性ファシリティ(MLF)」を通じた資金供給を2週連続で実施するなか、市場では「預金準備率の引き下げ確率が低下した」との見方が浮上した。人民元安の進行も不安視。中国人民銀行(中央銀行)は19日、人民元レートの対米ドル基準値を前日に続き元安方向に設定した。2010年10月28日以来の元安水準となったことで、国内からの資金流出などが警戒されている。
時価総額上位の金融株が下げを主導する。中国建設銀行(601939/SH)が1.0%安、中国人寿保険(601628/SH)が1.4%安で引けた。インフラ関連株や消費関連株、空運株などの下落も目立っている。不動産株の一角もさえない。
一方、深セン市場の買いは目立つ(深センA株指数は0.32%高で終了)。現地メディアが19日、「国有企業改革を推進するため、深セン市・国有資産監督管理委員会(国資委)が再編に向けた研究に着手した」と報じたことが手がかり。深セン市特力(000025/SZ)などストップ高する銘柄が続出した。

【亜州IR】

《MK》

 提供:フィスコ

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