【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):マクドナルド、TOWA、、東エレク、タカラバイオ
マクドナルド <日足> 「株探」多機能チャートより
15日に発表した「6月売上高は9.9%増」が買い材料視された。6月売上高は前年同月比9.9%増と13ヵ月連続で前年実績を上回った。
■マクドナルド <2702> 3,200円 +160 円 (+5.3%) 一時ストップ高 本日終値
日本マクドナルドホールディングス<2702>が一時ストップ高まで買われた。任天堂<7974>の「ポケモンGO」の海外の人気を受けて、「ポケモンGO」関連への人気が高まっているが、「ピカチュウけん玉」などポケモンのおもちゃがつくハッピーセットを15日から販売している同社にも物色人気が波及している。また、「スポンサー付きロケーション」機能が追加されると伝わっており、その第1弾候補としてマクドナルドの名も挙がっており、こうした思惑も働いているようだ。
■TOWA <6315> 1,213円 +59 円 (+5.1%) 本日終値
TOWA<6315>が大幅反発で年初来高値。前週末15日の午後4時過ぎに提出された大量保有報告書(変更報告書)で、レオス・キャピタルワークスの保有割合が発行済株数の7.17%から同8.36%に上昇したことが判明しており、需給思惑による買いが入っているようだ。なお、保有目的は純投資としている。
■東京エレクトロン <8035> 9,184円 +422 円 (+4.8%) 本日終値
東京エレクトロン<8035>やSCREENホールディングス<7735>、ディスコ<6146>など半導体関連株が高い。ソフトバンクグループ<9984>が18日、英半導体設計大手アーム・ホールディングスを約240億ポンド(約3兆3000億円)で買収すると発表。これを受け、英アーム社の株価が急騰しており、米国ではマイクロンやクアルコムなどに連想買いが流入し、米フィラデルフィア半導体株指数は18日に年初来高値に上昇した。海外の半導体関連株の上昇の流れが、この日の東京市場にも波及している格好だ。
■タカラバイオ <4974> 1,361円 +62 円 (+4.8%) 本日終値
タカラバイオ<4974>が小幅反発。国内大手証券では、基礎研究用試薬を安定成長源とし、新規分野で成長が加速すると指摘。欧米での最先端試薬の拡販や診断薬メーカーへの販路拡大、日本での再生医療・遺伝子治療の受託サービス獲得が成長源になり株主価値向上が進むと予想し、安定事業と成長事業がバランスよく拡大すると解説。レーティング「バイ」、目標株価1700円でカバレッジを開始している。
■エービーシー・マート <2670> 6,930円 +300 円 (+4.5%) 本日終値
エービーシー・マート<2670>が反発。岩井コスモ証券が15日付でリポートで、投資判断「B+」を継続しつつ、目標株価を7000円から7700円に引き上げたことが好材料視されている。第1四半期は営業利益が前年同期比8%増と順調な出足となったが、立地による商品政策により今期も最高益更新が見込まれる点を評価しており、17年2月期営業利益は会社予想の427億円を上回る435億円を見込んでいる。また、新コンセプトショップの百貨店やファッションビルへの出店で顧客層の拡大が進んでおり、出店余地が広がり、今後の成長期待も一段と高まっているとしている。
■太平洋セメント <5233> 292円 +12 円 (+4.3%) 本日終値
太平洋セメント<5233>が7連騰。補正予算編成では、大規模地震への対応やインフラ整備需要など公共投資への厚い配分が見込まれ、建設資材としてセメントを手掛ける同社の収益環境にもフォローの風が期待される。17年3月期営業利益について会社側では前期比2.6%増の620億円を見込む。景気の強さが改めて確認されている米国での需要拡大や製品値上げ効果を考慮すれば十分に達成可能で、PER10倍未満の時価は指標面でも見直し余地がある。
■日本郵船 <9101> 195円 +7 円 (+3.7%) 本日終値
日本郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>など海運株が軒並み上昇。中国の投資主導による経済減速の影響を反映して、ばら積み船市況の総合的な値動きを示すバルチック海運指数は低迷を続けてきたが、中国政府の景気刺激策への期待を背景に6月下旬を境に戻り歩調が鮮明だ。前日18日時点で19連騰を記録しており、これを受けて底値圏の海運株に水準訂正狙いの買いが集まっている。
株探ニュース