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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ヘリオス、ライフコーポ、ヤマハ発、マツダ

ヘリオス <日足> 「株探」多機能チャートより
■ヘリオス <4593>  2,359円  +333 円 (+16.4%)  11:30現在
 ヘリオス<4593>が急伸。SMBC日興証券が新規にカバレッジを開始しており、買い手掛かり材料視されている。リポートでは、投資評価「1」(アウトパフォーム)、目標株価4000円で新規カバレッジを開始。投資評価「1」の理由は、株価の上値余地がセクター内でも極めて大きいことに加え、急性脳梗塞治療薬MultiStemの成功確度が高い点、iPS細胞を用いた加齢黄斑変性症治療薬は、ファーストインクラスが狙える点、再生医療等製品に関する条件・期限付き承認制度を利用した早期上市が可能な点、であると解説。目標株価4000円は、12日終値2026円と比べ97.4%高い水準にあり、株価上昇を後押ししている。

■ローツェ <6323>  1,918円  +225 円 (+13.3%)  11:30現在
 ローツェ<6323>が連日で年初来高値を更新。いちよし経済研究所では、17年2月期第1四半期決算は受注、決算共にポジティブな内容だったと指摘。有機EL関連の受注が本格化、一過性要因に留まらないと判断して、注力製品N2パージストッカの用途拡大も進む可能性が高いと解説。17年2月期営業利益予想を32億円から41億円(会社計画は28億3500万円)に引き上げている。

■ライフコーポレーション <8194>  3,025円  +338 円 (+12.6%) 一時ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率4位
 12日、食品スーパー大手のライフコーポレーション <8194> が決算を発表。17年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益が前年同期非連結比14.3%増の39.7億円に伸びて着地したことが買い材料視された。4店舗の新規出店や既存店舗の改装が寄与したことに加え、低価格商品の強化などで客数が伸び、4.9%の増収を達成した。経費削減に取り組んだことも利益拡大に貢献した。上期計画の54億円に対する進捗率は73.6%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■ヤマハ発動機 <7272>  1,705円  +170 円 (+11.1%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位
 12日、日本経済新聞社がヤマハ発動機 <7272> を8月1日付で日経平均株価の構成銘柄に新規採用すると発表したことが買い材料。シャープ <6753> が東証2部に指定替えとなるため入れ替えを実施する。日経平均連動ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、裁定取引に伴う需要発生に期待する買いが向かった。

■サイゼリヤ <7581>  2,089円  +135 円 (+6.9%)  11:30現在
 12日、サイゼリヤ <7581> が発行済み株式数(自社株を除く)の0.99%にあたる50万株(金額で10億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は7月15日から8月31日まで。同時に発表した9-5月期(3Q累計)経常が14%増益で着地したことも支援材料。

■日医工 <4541>  2,103円  +129 円 (+6.5%)  11:30現在
 日医工<4541>が大幅反発。この日朝方、ヨウ化カリウム内服ゼリー「日医工」の製造販売承認を3月に取得したと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。同剤は、同社が従来から製造販売しているヨウ化カリウム丸「日医工」およびヨウ化カリウム「日医工」と異なり、放射性ヨウ素による甲状腺の内部被ばくの予防・低減のみを効能・効果としており、薬価基準対象外となっている。なお、今期生産分は国や自治体の備蓄用として優先的に提供される予定という。

■大同特殊鋼 <5471>  403円  +21 円 (+5.5%)  11:30現在
 大同特殊鋼<5471>が3日続伸、ホンダ<7267>も4日続伸と共に買い進まれた。両社はこの日、ハイブリッド車用駆動モーターに適用可能な高耐熱性と高磁力を兼ね備えた、重希土類完全フリー(不使用)熱間加工ネオジム磁石を世界で初めて実用化し、ホンダが今秋発表予定の新型「フリード」に採用することを発表した。今回、大同特殊鋼が熱間加工法の技術をさらに進化させるとともに、ホンダが駆動モーター開発の経験を生かし、磁石形状を見直すなど、共同で開発を推進。この技術の採用により、ネオジム磁石の適用拡大に際し、課題であった重希土類元素の制約から脱却し、その資源リスクを回避、調達ルートの多様化も図ることが可能になる。

■国際石油開発帝石 <1605>  800.3円  +26.2 円 (+3.4%)  11:30現在
 国際石油開発帝石<1605>、日本海洋掘削<1606>、石油資源開発<1662>などが大幅高、原油市況動向とリンクするNEXT NOTES 日経・TOCOM 原油ダブル・ブルETN<2038>なども高い。OPECが12日開示した7月の月報で2016年の世界の石油生産量の見通しを下方修正、需給が引き締まるとの思惑から同日のWTI原油先物価格は急反発、1バレル=46ドル80セントと2ドル以上の上昇をみせた。これを受けて米国株市場ではエクソン・モービルやシェブロンなどのエネルギー関連株が大幅上昇し、S&P500指数最高値更新の原動力となった。東京市場でもこの流れが波及し、資源エネルギー関連全般に買いが集中する展開となっている。

■GMOインターネット <9449>  1,191円  +35 円 (+3.0%)  11:30現在
 GMOインターネット<9449>が続伸。クレディ・スイス証券では、業績は安定的に拡大しているにもかかわらず、バリュエーションは相対的に割安で、証券事業以外でも利益成長が確認できれば株価が再評価される可能性が高いと指摘。ドメイン事業の収益構造の変化や、「minne」の収益性改善顕在化も株価にポジティブと考え、レーティング「アウトパフォーム」、目標株価1600円でカバレッジを開始している。

■マツダ <7261>  1,417円  +40.5 円 (+2.9%)  11:30現在
 マツダ<7261>が続伸。TIWでは、生産制約があるなか、足もとの販売は堅調と指摘。いすゞ自動車<7202>とのピックアップトラックOEM供給合意の話はポジティブとみて、商品力主導による収益力改善基調が続くとの見方に変化はないと解説。急激な円高から軟調な展開が続くものの、株価は大底値圏とみて、レーティング「2+」を継続している。

■三井不動産 <8801>  2,345円  +63.5 円 (+2.8%)  11:30現在
 三井不動産<8801>が3日続伸。足もとは2300円台後半まで上値を伸ばし25日移動平均線との下方カイ離をほぼ埋め切った。不動産株は昨年夏場以降の急速な下値模索で全体指数に大きく出遅れており、相場のセンチメントが改善するなか、リターンリバーサル狙いの買いが入りやすくなっている。今月の28~29日に予定される日銀の金融政策決定会合では追加緩和に動く可能性が高いとの見方が広がっており、緩和トレードの対象としても有力視されている。そのなか、同社は三菱地所<8802>と双璧の総合不動産会社であり、中期経営計画では18年3月期に営業利益段階で2450億円(前期実績2024億円)を見込むなど先行き業績拡大基調が続く見通し。英国のEU離脱決定を背景とした同国の不動産価格下落懸念が不動産ファンドの解約急増を引き起こしたが、日本の不動産セクターにおいて直接的なダメージは軽微とみられ、「むしろデベロッパー最大手の同社にとって(英国の不動産価格下落は)安く仕入れるチャンス」(国内中堅証券)との見方もあるようだ。不安心理先行で売り込まれた分、水準訂正余地が広がっている。

●ストップ高銘柄
 日本色材工業研究所 <4920>  476円  +80 円 (+20.2%) ストップ高買い気配   11:30現在
 フジタコーポレーション <3370>  1,041円  +150 円 (+16.8%) ストップ高   11:30現在
 以上、2銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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