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【経済】中国:家賃高騰に泣く新社会人、窮屈な部屋で節約の日々


中国で7月は、大学を卒業した新社会人が続々と仕事を始める季節だ。しかし、新社会人を待っているのは、家賃が高く窮屈な部屋に住み、節約にいそしむ日々。初任給は3000人民元(約4万6200円)程度で、そのうちの多くが家賃に消えてしまうという。中国新聞網が11日付で伝えた。
麦可思研究院がまとめたリポートによると、昨年、中国の大学新卒者の就職半年後の平均賃金は3726人民元だった。2014年に比べて239人民元、13年に比べて476人民元ほど上がったが、その多くは家賃に消え、新社会人たちの生活は楽ではない。北京では卒業シーズン後の6~7月に賃貸住宅の需要が膨らむため、家賃相場が高くなる傾向にある。大卒者が増え続けていることで、家賃も上がる一方だ。ある不動産会社によると、北京市内の1平米当たり家賃は10年7月の時点で47.2人民元だったが、15年7月には72.8人民元と、54.2%も上がった。
北京の大学を卒業したある男性は、学生寮を出てからまず、家探しに苦労したと話す。友人らと計6人で15平米ほどの部屋を借り、ここを拠点に家探しをした。不動産会社の情報やインターネットの情報を頼りに1日10件近くを下見し、3日目にようやく、家賃2000人民元余りで狭いワンルームの部屋を借りることができた。家賃は月収の半分にもなるが、環境が良いとは言えない。それでも借りられただけで一安心だったという。

【亜州IR】

《ZN》

 提供:フィスコ

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