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【市況】概況からBRICsを知ろう~インドSENSEX指数は強含み、。海外株高を受けインド株にも買いが先行

上海総合 <日足> 「株探」多機能チャートより

【ブラジル】ボベスパ指数 54256.41 +0.55%
12日のブラジル株式市場は5日続伸。主要指標のボベスパ指数は前日比296.30ポイント高(+0.55%)の54256.41で取引を終えた。54746.30まで上昇した後、一時53960.58まで下落した。ボベスパ指数はこの日、約10週ぶりの高値を再び更新した。

日本など主要経済国による追加の金融緩和期待が高まっていることが支援材料となり、ブラジルなど新興国株、通貨レアルなどに買いが継続した。また、原油相場の上昇なども資源セクターの物色手掛かり。ほかに、海外株高が買い安心感を与えた。一方、指数の上値は重い。連日の上昇で足元では高値警戒感が強まり、利益確定売り圧力がやや強まった。また、弱い経済指標を受け、景気の先行き不安もやや高まった。5月の小売売上高は前月比でマイナス1.0%となり、前月のプラス0.3%と市場予想のプラス0.4%を下回った。

【ロシア】MICEX指数 1938.36 +1.32%
12日のロシア株式市場は4日続伸。主要指標のMICEX指数は、前日比25.24ポイント高(+1.32%)の1938.36で取引を終了した。1942.69から1911.91まで下落した。

原油高が好感され、資源銘柄を中心に買いが継続した。また、通貨ルーブルの上昇も外資の流出懸念を後退させた。ほか、外国人投資家の買い継続が指数をサポート。原油相場の落ち着きに伴い、海外投資家がロシア株に対するポジティブな見方が優勢になっている。
【インド】SENSEX指数 27808.14 +0.66%
12日のインドSENSEX指数は強含み。前日比181.45ポイント高(+0.66%)の27808.14、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同53.15ポイント高(+0.63%)の8521.05で取引を終えた。

終始プラス圏で推移し、終盤に上げ幅をやや拡大させた。海外株高を受け、インド株にも買いが先行。また、モンスーン(雨季)の進行が順調に進んでいるとの報告も支援材料となった。気象当局の予報によると、モンスーンは2日以内にインド全土に到達するという。

【中国本土】上海総合指数 3049.38 +1.82%
12日の上海総合指数は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比54.46ポイント高(+1.82%)の3049.38ポイントと続伸した。約3カ月ぶりの高値水準を回復する。

中国の政策期待が支え。景気押し上げのため、中国政府が財政出動を強化するとの見方が出ている。預金準備率の引き下げを含む金融緩和策が月内に打ち出される??との期待も根強い。人民元安の進行などを不安視し、指数は小安く推移する場面がみられたものの、中盤から買いの勢いが増した。中国人民銀行(中央銀行)は12日、人民元レートの対米ドル基準値を約5年9カ月ぶりの元安水準に設定している。

《CS》

 提供:フィスコ

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