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2016年07月12日15時39分

【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):三菱重、トヨタ、スズキ、小野薬

三菱重 <日足> 「株探」多機能チャートより
■三菱重工業 <7011>  442.9円  +11.9 円 (+2.8%)  本日終値
 三菱重工業<7011>が続伸。国内初となる国産小型ジェット旅客機「MRJ」を開発する三菱航空機(愛知県豊山町)が11日、スウェーデンのリース会社から最大20機を受注したことを発表、これまでMRJは国内や米国などの航空会社およびリース会社から累計400機を超える受注を確保しているが、欧州からの受注は初めてということもあって、三菱重をはじめとする関連銘柄の株価を強く刺激している。MRJは、燃費性能の高さや低騒音に加え、客室空間の快適性などが大きなセールスポイントとなっており、従来機との差別化を推進している。三菱航空機は、これまで契約が実現していなかった欧州での需要開拓に注力する構えをみせていたが、今回その成果が出たかたち。リージョナルジェット機市場全体を俯瞰した場合、世界ベースで2035年前後には就航機数5000機を超えてくるという試算があり、今後にも期待がかかる。関連銘柄としては、三菱重を筆頭に、炭素繊維複合材の世界トップメーカーである東レ<3402>、フライト・コントロール装置で国内市場を独占するナブテスコ<6268>、歯車などの回転を直動化するラック・アンド・ピニオンでは島津製作所<7701>、ランディングシステムの住友精密工業<6355>などが注目され、いずれも買いを集めている。

■トヨタ自動車 <7203>  5,443円  +142 円 (+2.7%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>、日産自動車<7201>、富士重工業<7270>、ホンダ<7267>など自動車株が軒並み高。英国EU離脱問題に端を発したリスク回避ムードのなか、為替の円高進行と合わせて自動車セクターには逆風環境が続いたが、ここにきて流れが変わってきた。外国為替市場では足もと1ドル=102円台後半の推移となっており、輸出採算悪化に伴う業績下方修正懸念が緩和されている。米雇用統計発表を受け米国景気の強さが確認されたことも北米を主戦場とする自動車メーカーにとってポジティブ材料。もっとも、各社の今期の想定為替レートはいずれも1ドル=105円で実勢よりは依然として円安に設定されているため、買い戻し一巡後は戻り足も鈍くなる可能性がある。

■スズキ <7269>  2,888.5円  +60.5 円 (+2.1%)  本日終値
 ゴールドマン・サックス証券の自動車セクターのリポートでは、環境規制の非連続的な強化、自動運転の普及に向けた異業種参入、金融危機前を凌ぐ潤沢なキャッシュと低位なバリュエーションが業界の合従連合を推し進める原動力になると指摘。特に車の電動化への対応は急務とみることから、パワートレーンを軸とした業界再編が加速する可能性があるとの見方で、EV、FCV、PHEV、HVの販売比率は2015年の5%から2025年には25%まで拡大すると予想。10年という時間軸ではガソリン・ディーゼルエンジンの存在意義は薄れないものの、徐々にバッテリー、電動モーターに車両の付加価値が移転していく可能性は否定できないとみて、M&A価値を見極め投資チャンスを見出す好機と解説。個別銘柄では、スズキ<7269>を買い推奨している。

■プレナス <9945>  1,676円  +31 円 (+1.9%)  本日終値
 プレナス<9945>が4日ぶりに反発。大和証券がリリースしたリポートによると、同社の17年2月期第1四半期の営業利益は前年同期比35.3%減の12億3100万円と、同証券想定を下回る着地だったと紹介。想定との差異は、既存店売上高の下振れと販売管理費比率の上昇が想定以上だったことによると説明。17年2月期の業績予想については、第1四半期の想定下振れ分を織り込んだことに加え、「ほっともっと」の既存店売上高見通しを引き下げ、営業利益を従来予想の75億円(会社計画も同額)から67億1000万円へ、18年2月期は86億7000万円から75億円へ引き下げ。ただ、同社の積極的な株主還元姿勢は評価されるとの見方で、株価の下値は限定的と考え、投資判断は「3」(中立)を継続。目標株価は2150円から1750円へ引き下げている。

■大和ハウス工業 <1925>  2,911円  +49 円 (+1.7%)  本日終値
 大和ハウス工業<1925>が続伸。この日の正午ごろ、グループ会社の大和物流がアパレルITベンチャーのIROYA(東京都渋谷区)と資本業務提携すると発表し、好感されている。IROYAは、小売・通販事業に加え、アパレル事業者向けにPOSシステムなどの店頭業務やECサイトの構築支援などを手掛けている。同資本業務提携により、店舗販売のオペレーションから、撮影・採寸・原稿までのEC業務の作業全体をワンパッケージでカバーするほか、アパレル事業者のオムニチャネル展開を支援するサービスの提供が可能になったとしている。

■コスモス薬品 <3349>  20,700円  +290 円 (+1.4%)  本日終値
 コスモス薬品<3349>が小幅に続伸。11日引け後に16年5月期の連結決算と17年5月期の連結業績見通しを発表した。16年5月期の売上高は前の期比9.5%増の4472億7300万円、営業利益は同9.2%増の186億4800万円となった。17年5月期の売上高は前期比9.6%増の4900億円、営業利益は同0.3%増の187億円の見通し。SMBC日興証券のリポートでは、前期営業利益は同証券予想や市場コンセンサスに沿った内容でサプライズはないものの、同時発表の6月月次はややポジティブな印象と指摘。既存店売上は前年同月比3.3%増と、特殊要因を除けば13年6月以来の高い伸びとなったと説明。同業他社の伸びが鈍化するなかで同社は徐々に伸びが強まっており、九州の自社競合が緩和している可能性があると解説。株価は既に割高な水準とみるが、月次回復を背景に株価は堅調に推移する可能性があるとみて、投資評価「2」(中立)、目標株価1万8800円を継続している。

■小野薬品工業 <4528>  4,022円  +45 円 (+1.1%)  本日終値
 小野薬品工業<4528>が続伸。11日の取引終了後、細胞療法のリーディングカンパニーであるベルギーのセリアド社(モン・サン・ギベール市)が欧米で開発中のナチュラルキラー細胞受容体NKG2Dを用いた他家CAR-T細胞療法(NKR-2)に関して、ライセンス契約を締結したと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。今回の契約締結により、小野薬は日本、韓国、台湾で独占的に他家NKR-2の開発・商業化する権利を取得することになる。これに伴い、小野薬はセリアド社に対して契約一時金12億5000万円のほか、開発の進捗と上市後の売上高の目標達成に応じたマイルストンとして、最大で300億7500万円を支払うとしている。さらに、日本、韓国、台湾における売上高に応じた2ケタ台の料率のロイヤルティーをセリアド社に支払うとしている。

■アウトソーシング <2427>  4,280円  +25 円 (+0.6%)  本日終値
 11日、アウトソーシング <2427> がリクルートホールディングス <6098> 傘下のリクルートファクトリーパートナーズ(RFP社)の全株式を取得し子会社化すると発表したことが買い材料視された。RFP社はエナジー事業領域で付加価値の高い装置オペレーションノウハウに強みに持つ人材サービス企業。買収により、今後も需要拡大が見込まれるエナジー事業領域の競争力強化を図る。なお取得価額は24.6億円としている。発表を受けて、事業基盤の強化による業績への寄与に期待する買いが向かった。

■キョーリン <4569>  2,114円  +9 円 (+0.4%)  本日終値
 キョーリン製薬ホールディングス<4569>が続伸。同社は11日の取引終了後、子会社の杏林製薬が日本で独占販売権を有するアレルギー性疾患治療薬「デスロラタジン(一般名)」について、科研製薬<4521>とコ・プロモーション(共同販促:1ブランド1チャネル)に関する基本覚書を締結したことを発表した。「デスロラタジン」については、MSD(東京都千代田区)が製造販売承認申請中で、承認取得後に杏林製薬が単独で発売する。杏林製薬は、呼吸器科、耳鼻科の医師・医療機関を中心に同製品の早期浸透を図る一方、科研製薬が、皮膚科の医師・医療機関を対象としてプロモーションを行い、杏林製薬から一定のプロモーション・フィーを受け取る。

■ソニー <6758>  3,141円  +8 円 (+0.3%)  本日終値
 SMBC日興証券の民生用エレクトロニクスセクターのリポートでは、同証券が11日にVR/ロボホン分解セミナーを開催したと紹介。VRは揺籃期にあり、百家争鳴といった状態にあるとしたうえで、販売価格は19~3000米ドルと幅広く、品質にむらがあるほか、現在の主流は高性能パソコンとの接続が必須となっており、スマホと比べてヘッドマウントディスプレー側のデバイスとしての負荷は低水準に抑えられている印象であったと指摘。また、ソニー<6758>はVRのプラットフォーマーとしてしっかりと市場を創ることを目指すとみて、今後の発展にはデバイスに加えコンテンツ充実も重要な要素の一つであり、開発動向にも注目が集まるとの見解を示している。同証券ではまた、ロボホンはシャープ<6753>の救世主となるには力不足との印象だが、今後のロボット事業を考える上で、コスト/販売方法/チャネルなど多くの示唆に富むものであったと紹介。この商品自体が利益貢献することは考えにくいものの、鴻海精密工業との協業の象徴として昇華することを期待したいとの見解を示している。

●ストップ高銘柄
 郷鉄工所 <6397>  108円  +30 円 (+38.5%) ストップ高   本日終値
 サノヤスHD <7022>  218円  +50 円 (+29.8%) ストップ高   本日終値
 アウンコンサルティング <2459>  390円  +80 円 (+25.8%) ストップ高   本日終値
 ITbook <3742>  430円  +80 円 (+22.9%) ストップ高   本日終値
 ローツェ <6323>  1,693円  +300 円 (+21.5%) ストップ高   本日終値
 など、10銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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