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【市況】東京株式(大引け)=102円安、円高進行を嫌気して3日続落

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 7日の東京株式市場は引き続き売り優勢の地合い。日経平均株価は途中プラス圏に浮上する場面もあったが、為替の円高進行が重荷となり、終盤に下げ幅を広げた。

 大引けの日経平均株価は前日比102円75銭安の1万5276円24銭と3日続落。東証1部の売買高概算は18億3293万株、売買代金概算は1兆8577億6000万円。値上がり銘柄数は484、対して値下がり銘柄数は1337、変わらずは146銘柄だった。

 前日の欧州株市場は安かったものの米国株市場ではNYダウなど主要指数がプラス圏で引けたことで、投資家心理は若干改善。ただ、きょうの東京市場は円高圧力が意識されリスクオフの流れが続いた。外国為替市場ではポンド安の流れが波及して、対ドル、対ユーロでも円買いの動きにつながり、1ドル=100円台後半まで円高が進行、これが全体相場にネガティブに働いた。もっとも、為替感応度の高いトヨタ自動車<7203>などの自動車株は底堅さを発揮しており、売りを集めたのは、円高デメリットを受けない内需の不動産や建設セクターだった。あすに米6月の雇用統計発表を前に、これを見極めたいとの思惑も買いを手控えさせた。

 個別では、ブイ・テクノロジー<7717>が大幅安、キーエンス<6861>も利食われた。ソフトブレーン<4779>はストップ高となったあと、大幅反落に転じる波乱の展開。イオン<8267>が急落、ネクスト<2120>の下げも目立つ。NTT<9432>、三井不動産<8801>なども軟調に推移した。

 半面、任天堂<7974>が物色人気を集め、ヤマトホールディングス<9064>も堅調。KLab<3656>はストップ高に買われた。新日本科学<2395>が大幅高、藤倉ゴム工業<5121>も大きく上昇した。エービーシー・マート<2670>が急伸、古河電気工業<5801>、すかいらーく<3197>なども買い優勢だった。

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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