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【市況】5日の中国本土市場概況:上海総合0.6%高と3日続伸、政策期待が強まる

上海総合 <日足> 「株探」多機能チャートより

5日の中国本土市場は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比17.79ポイント(0.60%)高の3006.39ポイントと3日続伸した。約2カ月半ぶりに節目の3000ポイント台を終値ベースで回復している。上海A株指数も上昇し、18.68ポイント(0.60%)高の3147.00ポイントで引けた。外貨建てB株相場も値上がり。上海B株指数は0.54ポイント(0.15%)高の352.28ポイント、深センB株指数は1.02ポイント(0.09%)高の1117.72ポイントで終了した。

政策期待が支え。民間投資促進のため、投資の伸びが減速している地域に国務院が監督チームを派遣すると伝えられている。習近平国家主席が4日、国有企業の構造改革を加速すると明言したことも追い風だ。このほか、中国人民銀行(中央銀行)が金融緩和のスタンスを強めていることもプラス。このところ連日でリバースレポを通じた資金供給を実施してきた。預金準備率の引き下げを含む金融緩和策が月内に打ち出される??との観測も広がっている。

業種別では、交通インフラ関連のゼネコン株と空運株が急伸。中国鉄建(601186/SH)が2.7%高、中国南方航空(600029/SH)が6.2%高で引けた。北京市が「交通」の分野に巨額投資することが支援材料。北京市交通委員会は4日、第13次5カ年の「交通発展建設計画」を発表し、2016-20年にかけて総額7505億人民元(約11兆5000億円)規模の投資需要が生じるとの見方を明らかにした。民間航空、鉄道、都市軌道交通システム、道路、都市間道路、ハブ空港の整備など合計49件のプロジェクトが掲げられている。

港湾・海運株も物色された。訪中しているギリシャのチブラス首相と李克強首相が4日に会談し、現地最大港ピレウスの開発を加速させることで一致したことなどが手がかり。需要増の思惑が広がった。不動産株や素材関連株、消費関連株、発電やガスの公益株、エネルギー関連株もしっかり。

【亜州IR】

《ZN》

 提供:フィスコ

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