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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

クスリアオキ <日足> 「株探」多機能チャートより

■クスリのアオキ <3398>  5,610円 (-550円、-8.9%)

 東証1部の下落率2位。クスリのアオキ <3398> が大幅続落。いちよし経済研究所では、利便性と競争力の強い食品強化や調剤併設型フォーマットによる既存店売上の高伸長、積極的な新規出店によって、利益成長が続くとの見方に変化はないと指摘。会社側の17年5月期計画は保守的な想定とみて、過去最高益を更新すると予想。レーティング「A」を継続、フェアバリューは8000円から7800円に引き下げている。

■良品計画 <7453>  23,830円 (-1,690円、-6.6%)

 東証1部の下落率3位。良品計画 <7453> が急落。同社は1日取引終了後、17年2月期の第1四半期(3-5月)連結決算を発表。営業収益は875億3600万円(前年同期比13.0%増)、営業利益は114億2300万円(同19.6%増)、最終利益は76億7100万円(同27.2%増)と好調だった。積極的な出店戦略や店舗改装が奏功している。国内は「無印良品」がインバウンド効果も背景に高品質の生活雑貨などの寄与で好調な売り上げをみせているほか、海外で展開する「MUJI」ブランドは中国や韓国などアジア中心に需要を取り込み、収益に大きく貢献している。ただ、事前の市場期待に届かず、好決算先取りの買いを誘導していた分の反動が出た。

■ユニゾホールディングス <3258>  3,820円 (-265円、-6.5%)

 東証1部の下落率4位。ユニゾホールディングス <3258> が急落。同社は先月23日の取引終了後、公募増資を発表しており、この日から発行価格の決定期間に入っている。345万株の公募と上限51万株のオーバーアロットメントによる売り出しを実施する。公募に伴う調達資金は最大で約172億8600万円で、国内外の優良収益不動産への新規投資および新規ホテル展開の資金の一部に充当する。

■日本ゼオン <4205>  638円 (-32円、-4.8%)

 東証1部の下落率9位。日本ゼオン <4205> が急落し年初来安値を更新。国内大手証券では、円高や欧州景気の悪化による特殊合成ゴムなどの販売減で、17年3月期以降の業績は伸び悩むと指摘。テレビ向けフィルムも中国でのIPSパネル生産拡大により中期的に伸び悩むリスクが台頭しているとみて、レーティングを「バイ」から「ニュートラル」に、目標株価を1080円から750円に引き下げている。

■出光興産 <5019>  2,005円 (-86円、-4.1%)

 出光興産 <5019> が4日続落。先月28日の株主総会で創業家の代理人が昭和シェル石油 <5002> との合併に反対する意見を表明。創業家の持ち株比率は33.9%と3分の1をわずかながら上回っていることから、経営統合に必要な3分の2以上の賛成を得ることが難しい情勢だ。経営陣と創業家との緊張関係が高まることは、経営面の不安定要因となり、嫌気売りが膨らんだ。また、現在の情勢では両社は完全な経営統合ではなく、出光興産が昭和シェルを子会社化する形を取ることもあり得るが、子会社化は合理化や効率化の効果が小さくなるとも見られている。

■カワチ薬品 <2664>  2,375円 (-53円、-2.2%)

 カワチ薬品 <2664> が3日続落。同社は東日本で大型郊外店を中心にドラッグストアを展開するが、食品などを多く取り扱い消費者需要をうまく取り込んでいる。ただ、足もとは売り上げの鈍化傾向が市場でも意識されている。同社が1日に発表した6月度(5月16日-6月15日)の連結月次売上高は、既存店が前年同月比0.4%減、全店ベースでも0.4%減だった。6月度は昨年と比べ気温の低い日が多く、季節関連商材が低調だったとはいえ、わずかでも前年実績を下回ったことは負のインパクトが大きく見切り売りを誘発した。

※4日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。


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