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2016年06月27日18時40分

【市況】高岡隆一の【今日のポイントとヒント】 「波乱継続の日本株」

高岡隆一 (株式評論家)

◆今年に入っての日本株の下げは、米国または世界経済の停滞懸念が背景にあり、それが米国長期金利の低下→米ドル安(円高)→日本企業の業績下方リスクに対する警戒感へとつながっている。

◆日本株の下げ止まりには、米国金利の底打ちが不可欠だが、英国のEU離脱方向で米国金利は急低下し、急激な円高+株安が進む現状、日本株が上昇トレンドを取り戻すのには相当な対策や努力が必要となる。

◆さて、6月24日に一日で日経平均株価は1286円も下げたのだから「買い場探し」、これをしたいと考える向きも少なくないと思う。そこで今年2月の急落時と比較してみた。
【2月12日】
・PER12.97倍、25日線カイリ率▲11.87%、25日騰落レシオ57.73%
【今回】
・PER12.62倍、25日線カイリ率▲8.73%、25日騰落レシオ83.47%

◆PERを除くとまだ突っ込み感が足りない感じである。しかも、円ドルを比較すると、2月12日・113円台、今回・102円台と10円以上も円高が進んでいる。この水準が定着すると、上場企業の経常利益は減益だ。つまり、いくらPERが低いから買いといっても(株に強気の評論家やアナリストの強気の根拠)、円高が進めば進むほど一株利益は減る方向となり、それを先に織り込む形で株価は下げる。これが最終場面なのか、まだ通過点なのかが判らなければ、ただただ塩漬け株を増やすようなもの。デイトレで勝負する以外、買いで参加しにくい状況は続きそうだ。

◆カギは、今週から来週にかけての米国経済指標となる。米国の経済指標で強いものが連続し、米国長期金利が上昇に転じるかどうか。金利上昇ならドル高・円安に向かい、日本株も一旦は戻すだろう。ただ、そうなった場合でも本格上昇の始まりかどうか、月々の米国経済指標に一喜一憂する展開が続くとみられる。日本株が独自の材料でトレンドを形成できない以上、売買する金額を少なくしたり(証券会社から多くの資金を引き出すことも一考)、短いタームで売買し損を極力拡大させない、そんな工夫はまだまだ必要だ。

2016年6月26日 記

情報提供:高岡隆一の株価天気予報

株探ニュース

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