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【市況】東京株式(大引け)=357円高、ディフェンシブ銘柄中心に反発

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 週明け27日の東京株式市場は前週末の記録的な急落の反動から売り方の買い戻しやリバウンド狙いの買いが優勢となり、反発に転じた。

 大引けの日経平均株価は前週末比357円19銭高の1万5309円21銭と急反発。東証1部の売買高概算は22億8285万株、売買代金概算は2兆3094億4000万円。値上がり銘柄数は1570、対して値下がり銘柄数は335、変わらずは59銘柄だった。

 きょうの東京市場は反騰色を強める展開となった。前週末に英国EU離脱の是非を問う国民投票で離脱派が勝利したことにより、欧米株市場は大波乱の展開となったが、東京市場は投票結果をリアルタイムで受け止め暴落の先陣を切ったこともあって、足もとは買い戻しが先行した。政府・日銀当局が緊急会合を開き市場の安定を図る構えをみせたことも買い安心感をもたらせている。医薬品や食品などディフェンシブ銘柄中心に買われた一方、不安定な為替動向を横目に主力輸出株の一角が軟調だったほか、欧米株の地合いを引き継ぎ金融関連株の一角は売りに押され、日経平均の戻りは前週末の下げ幅の3分の1に満たなかった。売買代金は前週末の水準には及ばなかったものの2兆円を上回った。

 個別では、ソフトバンクグループ<9984>が堅調、NTT<9432>も大きく買いを集めた。ファーストリテイリング<9983>が買われ、キーエンス<6861>の上げ足も目立った。ソフトブレーン<4779>が商いを膨らませストップ高に買われ、ブイ・テクノロジー<7717>も値幅制限いっぱいに買われた。大陽日酸<4091>が大幅高、タクマ<6013>も物色人気に。

 半面、売買代金トップのトヨタ自動車<7203>は売りに押され、マツダ<7261>の下げも目立つ。コマツ<6301>も軟調。竹内製作所<6432>が続急落となり、シャープ<6753>の下げもきつい。野村ホールディングス<8604>が値を下げ、イビデン<4062>、日本特殊陶業<5334>なども下落した。

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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