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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):キリンHD、第一三共、ファストリ、NTTデータ

キリンHD <日足> 「株探」多機能チャートより
■日経レバ <1570>  9,320円  +460 円 (+5.2%)  本日終値
 NEXT FUNDS日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が反発。日経平均の2倍の値動きを想定したボラティリィティの高さが特長のETFだが、前週末は英国のEU離脱ショックで1700円を超える記録的な急落をみせたが、売買代金も5920億円をこなし今年最大、マーケットの視線を一身に浴びた。きょうも個人投資家を中心に短期筋の資金を飲みこみ、目先リバウンド含みの動きをみせるなどその動向に市場の注目が集まっている。売買代金は9時45分現在、東証1部上場企業のトップのトヨタ自動車<7203>の2倍近い水準をこなしている。

■エフピコ <7947>  4,815円  +225 円 (+4.9%)  本日終値
 エフピコ<7947>が高い。前週末24日取引終了後、山陰地方で食品用包装資材を販売する上田包装企業(鳥取県米子市)を100%子会社化すると発表したことが好感された。今回の買収により、上田包装企業はエフピコの物流ネットワークや販売ネットワークをさらに活用することで、より付加価値の高いサービスを提供することになり、エフピコグループの企業価値向上が期待できることになる。株式譲渡は7月1日を予定。なお、17年3月期連結業績に与える影響は軽微としている。

■ネットワンシステムズ <7518>  616円  +28 円 (+4.8%)  本日終値
 ネットワンシステムズ<7518>が反発。みずほ証券では、主力の通信キャリア向けは17年3月期で下げ止まるものの、当面大きな回復は見込みにくいと指摘。通信キャリア向け以外で注目できる大きな変化や成長の兆しは乏しいとみて、評価しうる点も少ないと解説。高水準の配当利回りを支えに株価のダウンサイドリスクは限定的と位置づけ、レーティング「中立」と目標株価590円は継続している。

■HUG <3676>  2,930円  +123 円 (+4.4%)  本日終値
 ハーツユナイテッドグループ<3676>が後場上げ幅を拡大。午後0時30分ごろ、子会社デジタルハーツの自動車走行テストの稼働テスター数が500人を突破したと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。同事業は、ハーツユナイテッドグループとZMP(東京都文京区)との合弁会社であるZEGを通じて、自動車業界向けのデバッグおよびデータ収集などの実験代行に関するサービスを提供しているもので、登録テスター数の順調な増加は人材の育成・確保およびノウハウを蓄積することで、自動車関連のデバッグに対する競争力強化につながると評価されているようだ。

■キリンホールディングス <2503>  1,678円  +70 円 (+4.4%)  本日終値
 キリンホールディングス<2503>が反発。同社はこの日午前8時30分に子会社でオセアニア総合飲料事業を展開しているライオン社が豪州での輸入ビールのライセンス販売を終了することを発表した。今回のライセンス販売終了により、ライオン社は16年度(15年10月から16年9月)下半期に2億5000万~3億豪ドルの支払いを受けることを見込んでいる。1豪ドル=83円で仮定すると約207億~249億円に相当し16年12月期に同社の特別利益に計上される。

■第一三共 <4568>  2,486.5円  +103 円 (+4.3%)  本日終値
 第一三共<4568>が反発。同社はこの日、抗凝固剤エドキサバンを、販売拠点のないカナダにおいて、Servier Canada社に独占的に販売活動を行う権利を許諾したことを発表した。エドキサバンは経口FXa阻害剤で、血管内で血液凝固に関与するFXa(活性化血液凝固第X因子)を選択的、可逆的かつ直接的に阻害する。カナダでは15年8月に承認申請していた。

■ファーストリテイリング <9983>  27,385円  +1,090 円 (+4.2%)  本日終値
 ファーストリテイリング<9983>が高い。きょうの東京市場は前週末の暴落の反動で買い戻される流れにあるが、輸出株の代表である自動車セクターや、銀行、証券株などが売られ、地合いは見た目ほど良くない。実需買いの乏しいなか、先物主導の裁定買いが全体相場の戻りに貢献している。同社株は日経平均寄与度の高い値がさ株として、インデックス的な資金流入が株価を浮揚させている状況だ。

■NTTデータ <9613>  4,785円  +190 円 (+4.1%)  本日終値
 国内大手証券のIT・ビジネスソフトウェアセクターのリポートでは、英国のEU離脱の影響として、セクター各社の主力市場は国内のため、業績に与える直接的な影響は極めて限定的と指摘。間接的な影響として、円高に伴う景況感の悪化により顧客の投資意欲が落ち込む可能性はあるものの、足元のソフトウェアの需要環境は製造向けを含めて堅調に推移しているため、「楽観できないが影響は相対的に軽微」と解説。業績に悪影響を与える可能性がある企業としてNTTデータ<9613>とトレンドマイクロ<4704>を、円高進展がプラスになる可能性がある企業として、伊藤忠テクノソリューションズ<4739>とネットワンシステムズ<7518>を紹介している。

●ストップ高銘柄
 ソフトブレーン <4779>  237円  +50 円 (+26.7%) ストップ高   本日終値
 ウインテスト <6721>  244円  +50 円 (+25.8%) ストップ高   本日終値
 ソフトフロント <2321>  618円  +100 円 (+19.3%) ストップ高   本日終値
 仙波糖化工業 <2916>  537円  +80 円 (+17.5%) ストップ高   本日終値
 Eストアー <4304>  1,026円  +150 円 (+17.1%) ストップ高   本日終値
 など、13銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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